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ゆれる風景と さまよう対話 | ウクライナ取材報告会 _a0156417_22300512.jpg

18/06/2022 
18:00-21:00
入場無料(ドネーション歓迎)

写真家・児玉浩宜
聞き手・原田淳子



5月14日、15日に路地と人で開催したslideshow『ウクライナの肖像』の児玉浩宜さんが帰国されましたので、
ウクライナ各地で合計50日間に渡って撮影・記録した写真や言葉をご覧いただきながら
児玉さんより解説いただきます
「ウクライナ日記」や通信の続編も展示予定です

◇『ウクライナの肖像』
https://rojitohito.exblog.jp/241441923

# by rojitohito | 2022-06-18 22:31 | 2022年度終了イベント

ワークショップ「なりすまし - 過去の自分に出会う - 」_a0156417_08293208.jpeg

会えるなら、あなたはいつのあなたに会いたいですか?
ワークショップでは、ある過去の時点の自分に会うことを試みます。昔の自分を見たり、その自分に声をかけてみたりします。

そのために、参加者は、2人1組のパートナーとなり、相手の過去の話を聞いて、その人になりすまし、その人の過去を表現します。

そこで、どのような自分と出会えるのか。出会うとどうなるのか。
そこで、起こったこと、立ち上がったものを、参加メンバーと考察します。

このワークは、Dancer/川村美紀子と、Audio VISUAL artist/韓成南の最初の接点ともなります。

ふたりは、2022年11月に、ゲーテ・インスティトゥート東京において、舞台作品でコラボレーションする予定です。

ここから始まり、作品の原型となるかもしれない試みに、ご参加いただければ幸いです。

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memo
事前の企画会議から 
文: 上田晃之

このワークショップの企画会議で3人が確認した最初の主題は、本人が自分の過去と出会う、という、現在から過去へ潜っていく体験から、どのような反射が生まれるか、ということにありました。

そして、それを引き出すために、参加者と一緒に、なりすますという行為をやってみようということに。

会議で通話している際に、川村美紀子さんから「振付は相手がいないとできない」という発言がありました。また、僕はその言葉や、今回のワークを考案した彼女の発言から、自分であれ、相手であれ、その対象に潜っていくことから、身体への表現を書き起こしていく彼女の表現のスタイルを感じたので、なりすます行為が、振付と関係があるのだと思いました。

それらのことから、このワークショップでは、参加者の表面に張り付いた身振りを一度顕在化させて、解いていくプロセスなのかと想像しています。

宣伝のビジュアルに関しては、それも会議の中でタイトルを考える際に、美紀子さんが発した「なりすまし」という言葉のインパクトに寄せて考えました。

なりすますという言い方は、偽証的であり、模造品を連想させますが、メインヴィジュアルに証明写真を用いることで、そうした表面上の現実をいったんフレーム化していて、そのことによって、顕在化することの難しいパーソナルな部分を強調しています。

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日時
2022年6月11日 (土) 15:00 – 18:00
18:00以降交流会

会場
路地と人 (東京都千代田区神田三崎町2-15-9 木暮ビル2階)

料金
500円(ワンドリンク付)+αとして、お酒・飲食お持ちいただけると盛り上がる気がします。

定員10名(先着順・要予約)

ご予約
韓成南、川村美紀子、または、上田晃之までダイレクトメッセージにて。
知り合いでなくても直接DMでお願いします。

詳細、ご予約など
https://fb.me/e/1Lusgq4Qe

※当日は、記録のために写真や動画撮影が行われます。映り込む場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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川村美紀子 Mikiko Kawamura
1990年生まれ。16歳からダンスを始め、2011年より国内外で作品上演を重ねている。「どこからかの惑星から落下してきたようなダンス界のアンファン・テリブル」(Dance New Air 2014/石井達朗氏)とも紹介されるその活動は、劇場にとどまらず屋外やライブイベントでのパフォーマンス、映像・音楽制作、アクセサリー製作など多彩に展開。
https://kawamuramikiko.com

韓成南 Sung Nam Han
神戸市生まれ。シングル・チャンネル、ブルーバックによるキーイングを使った映像インスタレーション、AR写真/映像作品、アートパフォーマンスや青をテーマにしたインスタレーションを制作。
Interdisciplinary Art Festival Tokyo(2014~)、Art in Country of Tokyo (2019~)、Interdisciplinary Art Project Kobe (2019~)の代表を務める。
http://jonart.net/jp/CV/index.html

上田晃之 Akiyuki Ueda
1980年生まれ。劇作家、演出家。出版社勤務等を経て2014年より自身が作演出した舞台作品を次々と発表。ロラン・バルト著「恋愛のディスクール・断章」を上演するワークショップの主催や、坂口安吾原作「戦争と一人の女」の構成・演出など、脱構築的、映像的な演出に特徴がある。

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11月公演について
於 ゲーテ・インスティトゥート東京

振付・出演
川村美紀子

映像・演出
韓成南

制作・ドラマトゥルク
上田晃之

主催
Modalbeats
代表 福地史人
http://www.modalbeats.com/

# by rojitohito | 2022-06-11 07:24
slideshowー児玉浩宜『ウクライナの肖像』_a0156417_15441130.jpg
slideshow
『ウクライナの肖像』児玉浩宜
11mini.| Mar.-Apr.2022

”Portrait of Ukraine ”Hironori Kodama

5/14 sat. 15:00-20:00
5/15 sun. 13:00-18:00
Admission free

映像をループ上映します



ウクライナの肖像

ロシアによる侵攻からすでに2ヶ⽉が経過し、収束の兆しは⾒えないどころか状況は悪化の⼀途をたどっているように⾒えるウクライナ。
先⽇、国連難⺠⾼等弁務官事務所は国外に逃れた難⺠は500万⼈を超えたと発表した。
私は東京から三⽇間かけトルコ、そしてルーマニアを経由して最終的に陸路でウクライナへ⼊国した。
⻄部やキーウを中⼼に各地を移動したが、どの街を訪れても少なからず、当たり前のように⼈の姿があった。
現地に⼊ると向き合う対象者は、当然ながら国内に残る⼈々になる。
彼らは、国内から逃げられない事情がある、もしくはそれでも残りたい理由、それぞれの思いがありながらも、⽇々を過ごしている。
現代の戦争は情報戦と⾔われて久しい。
スマートフォンがあれば、キーウにいても様々な情報がSNSに流れてくる。
なかには真偽がわからないものもあり、⼾惑うこともある。
ニュース番組での地図を使った戦況報告や、国家間のパワーバランスの解説は現地にいてもどこか⾮現実的で、遠い世界のことのようにも感じる。
私が確かに感じられるのは⼈々の姿、そして交わした⾔葉だ。
戦禍が続くなか、多くの⼈が⼼情を語ってくれた。
ほとんどの⼈は5分や10分といった短い時間だが、なかには数⽇かけて話してくれた⼈もいる。
残念ながら爆発⾳が聞こえたため、途中で会話を中断せざるを得なかった⼈もいる。
当たり前のように誰しもが持つ⽇々の暮らしや夢、そういったことがいまあの国で、あの街で、
とてつもない⼒によって奪われつつあることを私は知った。
私は、それらのことを私の記憶や体に刻み付けたい。
決して過ちを繰り返さないためにも。
だからこそ、⾒つめるべきは過去であり、そして今もなおだ。

児⽟ 浩宜


児玉浩宜|Hironori Kodama
1983年兵庫県生まれ。テレビ朝日報道番組ディレクター、のちにNHK日本放送協会に入局。報道カメラマンとしてもニュース番組やドキュメンタリーを制作。退局後、フリーランスの写真家として活動。2019年、香港デモ発生時から10ヶ月間渡航を繰り返し、現地で撮影。2020年、香港デモ写真集『NEW CITY』、2021年、デモで使われたバリケードなどを撮影した『BLOCK CITY』(共にKung Fu刊行)を出版。
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note ウクライナ日記

TOKION Interview
ウクライナの“リアル”を個人の視点で撮影する写真家・児玉浩宜が現地で感じたこととは?
◆◆
企画趣旨

スライドショーに至った経緯をお伝えすると、
ことし3月、
ウクライナの戦況に憤りと悲しみで情報を探っていたところ、
情報の多くが両国家の君主の言動や、
戦地の激しさを伝えるもので溢れるなか、
ナショナリズムを煽るものを慎重に排しつつ、
煙草を加えた少年、
花を摘む女性、
避難所にフードデリバリーをする男性など、
彼の戦地の街の人々の姿を撮影した数枚の写真が目に留まり、
彼/彼女たち、子どもやおじいさん、おばあさん、戦時中でもお店を開いてる方、暮らしている人々が、
いまどのような生活をしているのか、
戦争についてどのように感じているのかが伝わってきて、胸を突かれました。
そして、その写真が、いつか、高円寺関係のどこかで会ったことのある写真家、児玉さんの写真であることに気が付き、
いきなり、わたしのなかで、高円寺、東京、日本と、ウクライナの街がつながったのです。
それはなんとも言えない実感で、わたしもなにかできるかもしれないとおもえた瞬間でもありました。
毎日、児玉さんの投稿ポストを追っていたところ、
撮影に協力してくれた人が経済的に困難な状況にある場合、
3日分の食費を渡していると書かれていたので、
わたしは3日分の食費(恥ずかしくなるような僅かな額ですが)を活動支援としておくりました。
とくになにも期待はなかったのですが、
おもいがけず、児玉さんよりすぐに連絡があり、
わたしが路地と人に関わっていることをご存知でいらしたので、
その瞬間、突発的に、児玉さんに路地と人で、ウクライナの路地と人を映し、
国ではなく、個人として繋がる回路を映したい、
またその回路をつくっている児玉さんの活動支援としてスライドショーをしたいと申し出ました。
児玉さんからは快諾の返事があったのですが、
児玉さんの準備や、路地と人のタイミングが合わずに、
3月では実現しなかったのですが、
児玉さんが4月あたに一度帰国され、またウクライナに戻る前日の5月3日夜の夜、
映像とステートメントが送られてきました。
そこで、急きょではありますが、
わたしは現在、路地と人のコアメンバーではなく、サポートの立場であるので、
現メンバーである鶴崎さんにも協力いただき、
2日間という短い間ですが、路地と人で上映することにしました。
路地と人というインフラ、snsを通じ、
児玉さんの写真を通じて、彼の地の人々をみること、
そしてその地にいる人々、それは地面の低さで暮らしている、
わたしたちと似て非なる、親しい遠くの隣人として、想い、
そして、巨大な、非人道な、暴力に対抗する、個の力の回路となればと願っています。
また二日間、部屋ではスライドの他、
ウクライナで取材を続ける児玉さんからの情報を"テレプリンター"での受信を試みます。
これは映像とあわせて、児玉さんから送られてきたアイデアですが、
80年代頃までの伝達手段であった、電話受信した信号を印字する電信機
teleprinterへのオマージュのようなもので、
現地からの文字情報、三行日記的なものを受信します。
snsを駆使した緻密な情報戦とも言える現況で、
真偽も定かでない、実感の伴わない情報網で、判断や感情が左右されてゆくなか、
アナログな手法で(実際はネットを使うのですが)、
「伝える」「知る」という行為の実感を探る、試みのようなものです。
teleprinterのオマージュというか、フェイクではあるのですが、
おそらく、報道とはなにか、という、
フォトジャーナリストとしての児玉さんの原点回帰を探るものなのだろうと理解しています。
届いた日記は部屋に貼ります
※児玉さんには身の安全を第一にお願いしていますので、
現地の状況により受信が出来ない可能性もあります

会場ではzineウクライナ日記を販売します。
売り上げは活動支援として、無事を祈りつつ、児玉さんへ全額送ります。
彼の地に、一日も早く、穏やかな日常が戻りますよう。
そして、駆り出された兵士たちがそれぞれの地へ無事に戻りますよう。
誰の命もひき裂かれないよう、願いをこめて。
企画 原田淳子




# by rojitohito | 2022-05-14 00:00 | 2022年度終了イベント

五藤真

五藤真
株式会社countroom代表取締役/PARADISE AIR メンバー/ゲッコーパレードメンバー/鳥公園お盆部/NPO法人国際舞台芸術交流センター理事/一般社団法人ベンチ監事
1985年生まれ。2014年から会計フリーランスとして複数の非営利団体、芸術文化団体に従事。2018年、「表現と文化のためのバックオフィス」を掲げる株式会社countroomを設立。個々人が各現場に赴き事務をサポートするスタイルを軸として、表現する人が安心して活動できる状況を創造すべく活動を続けている。
# by rojitohito | 2022-05-02 07:09 | メンバー/五藤真
西村知巳「去来」/書籍「AWARE」刊行記念展覧会 _a0156417_23250599.jpeg
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# by rojitohito | 2022-04-19 23:24

JR水道橋駅のうら路地にある古い建物の2階で展示や催しを行う「路地と人」のサイトです


by rojitohito