会えるなら、あなたはいつのあなたに会いたいですか?
ワークショップでは、ある過去の時点の自分に会うことを試みます。昔の自分を見たり、その自分に声をかけてみたりします。
そのために、参加者は、2人1組のパートナーとなり、相手の過去の話を聞いて、その人になりすまし、その人の過去を表現します。
そこで、どのような自分と出会えるのか。出会うとどうなるのか。
そこで、起こったこと、立ち上がったものを、参加メンバーと考察します。
このワークは、Dancer/川村美紀子と、Audio VISUAL artist/韓成南の最初の接点ともなります。
ふたりは、2022年11月に、ゲーテ・インスティトゥート東京において、舞台作品でコラボレーションする予定です。
ここから始まり、作品の原型となるかもしれない試みに、ご参加いただければ幸いです。
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memo
事前の企画会議から
文: 上田晃之
このワークショップの企画会議で3人が確認した最初の主題は、本人が自分の過去と出会う、という、現在から過去へ潜っていく体験から、どのような反射が生まれるか、ということにありました。
そして、それを引き出すために、参加者と一緒に、なりすますという行為をやってみようということに。
会議で通話している際に、川村美紀子さんから「振付は相手がいないとできない」という発言がありました。また、僕はその言葉や、今回のワークを考案した彼女の発言から、自分であれ、相手であれ、その対象に潜っていくことから、身体への表現を書き起こしていく彼女の表現のスタイルを感じたので、なりすます行為が、振付と関係があるのだと思いました。
それらのことから、このワークショップでは、参加者の表面に張り付いた身振りを一度顕在化させて、解いていくプロセスなのかと想像しています。
宣伝のビジュアルに関しては、それも会議の中でタイトルを考える際に、美紀子さんが発した「なりすまし」という言葉のインパクトに寄せて考えました。
なりすますという言い方は、偽証的であり、模造品を連想させますが、メインヴィジュアルに証明写真を用いることで、そうした表面上の現実をいったんフレーム化していて、そのことによって、顕在化することの難しいパーソナルな部分を強調しています。
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日時
2022年6月11日 (土) 15:00 – 18:00
18:00以降交流会
会場
路地と人 (東京都千代田区神田三崎町2-15-9 木暮ビル2階)
料金
500円(ワンドリンク付)+αとして、お酒・飲食お持ちいただけると盛り上がる気がします。
定員10名(先着順・要予約)
ご予約
韓成南、川村美紀子、または、上田晃之までダイレクトメッセージにて。
知り合いでなくても直接DMでお願いします。
詳細、ご予約など
https://fb.me/e/1Lusgq4Qe※当日は、記録のために写真や動画撮影が行われます。映り込む場合がございますので、あらかじめご了承ください。
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川村美紀子 Mikiko Kawamura
1990年生まれ。16歳からダンスを始め、2011年より国内外で作品上演を重ねている。「どこからかの惑星から落下してきたようなダンス界のアンファン・テリブル」(Dance New Air 2014/石井達朗氏)とも紹介されるその活動は、劇場にとどまらず屋外やライブイベントでのパフォーマンス、映像・音楽制作、アクセサリー製作など多彩に展開。
https://kawamuramikiko.com
韓成南 Sung Nam Han
神戸市生まれ。シングル・チャンネル、ブルーバックによるキーイングを使った映像インスタレーション、AR写真/映像作品、アートパフォーマンスや青をテーマにしたインスタレーションを制作。
Interdisciplinary Art Festival Tokyo(2014~)、Art in Country of Tokyo (2019~)、Interdisciplinary Art Project Kobe (2019~)の代表を務める。
http://jonart.net/jp/CV/index.html
上田晃之 Akiyuki Ueda
1980年生まれ。劇作家、演出家。出版社勤務等を経て2014年より自身が作演出した舞台作品を次々と発表。ロラン・バルト著「恋愛のディスクール・断章」を上演するワークショップの主催や、坂口安吾原作「戦争と一人の女」の構成・演出など、脱構築的、映像的な演出に特徴がある。
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11月公演について
於 ゲーテ・インスティトゥート東京
振付・出演
川村美紀子
映像・演出
韓成南
制作・ドラマトゥルク
上田晃之
主催
Modalbeats
代表 福地史人
http://www.modalbeats.com/