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現代アートコレクターK氏との夕べ -映像を(不)確かに所有する- MEDEA project vol.2

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現代アートコレクターK氏が所有する映像コレクションの一部をお見せするプライベート・スクリーニング・イベントを開催します。同日、韓成南からコレクターK氏へAR/写真/映像作品の納品パフォーマンスも行います。

クリプト・アートやNFTが台頭してくる中、現代アートにおいて、映像を売買するということ、所有するということはどういったことなのでしょうか。
映像は様々な欲望を見せる装置であり、映像をコレクションするということは、他者が生み出した欲望を自身の欲望と重ねる、または、他者の欲望を所有する行為であると考えます。

現代アートで映像作品が売買される際、作品にエディションを付与し、データを記憶媒体に入れ、それを例えば「桐」の箱に収納し、サーティフィケーションや契約書、時には付随する「モノ」と一緒に納品するといったことが比較的主流です。
質量のないデータに、無理矢理「重み」を与えて、所有しても良いということを保証するだけに作品と金銭が交換されます。
所有という点で、絵画等に比べ、買った実感も売った実感も比較的薄いのですが、淡い概念をあくまで売買取引の形式に沿って行うことで、両者がひとまず納得しているといった感じでしょうか。

作品は作家の子供のようなものであると言われますが、果たして映像作品についてはどうでしょう。体の一部を切って与えることと少し近いような気もしますが、何だか少し遠い気がします。排泄物を渡すということとも少し違う気がします。なんとなくぼんやりと思いついたのは、売春に似ているのかもしれないということです。

K氏に所有された映像作品を見つつ、みなさんとこの辺りのことをお話できたらなと思っております。お時間よろしければ、ぜひお越しください。

韓成南


開催日時
2021年6月26日 (土) 17:00 – 20:00

料金
500円(ワンドリンク付)+α
お酒・飲食持ち込みOK

✩要予約(定員10名)
↓ご予約はこちらよりメッセージをお送り下さい↓
https://www.facebook.com/MEDEA.project.rojitohito
終了しております

主催
MEDEA project

協力
Interdisciplinary Art Festival Tokyo (IAFT)

https://www.facebook.com/events/550873116284401

by rojitohito | 2021-06-27 12:12

JR水道橋駅のうら路地にある古い建物の2階で展示や催しを行う「路地と人」のサイトです


by rojitohito