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唄え、メルヒェン

2018.12.29
19:30-21:30
free entrance

◇Time line

19:30 大みそかの金馬(東京・八王子)

19:45 名づけ親になった死神(ドイツ)

20:10 塩ひき臼(スウェーデン)
    塩ひき臼(山形・真室川)

20:45 嘘っこ七(秋田・横手)

21:10 鬼からもらった赤いふんどし(山形・真室川)

21:20 星の銀貨(ドイツ)

29日の19時半より、
路地と人を開放し、タイムラインに沿って昔話をよんでいきます

現代では絵本や本など活字として触れることが多い昔話ですが、
もともと昔話=メルヒェン は、何百年ものあいだ、
口で語られ、耳で聴かれてきた形のない文芸で、
語り手によって語られる、その時間のなかだけに存在してきました
時間のなかで存在してきたという点で、音楽と似た性質、
独特な語り口や物語のリズムをもっているようです

ことしはグリムの昔話は2編、
そのほかは大みそかにあわせて、日本の東北を中心にした昔話を読みます

ことしはグリムの昔話は2編、
そのほかは大みそかにあわせて、
日本の東北を中心にした昔話を読みます

また同じモチーフで、

スウェーデンと日本の山形に伝わるお話を読みます
物語には、国境もなく、
すこしずつ、その土地の人びとによってつくられてきたグラデーションが、

よくわかるとおもいます


日本の昔話は、どのお話も、
ちょっとまぬけでやさしい、嘘つきや、鬼や神さまが出てくるお話です

かつての日本のひとは、
きびしい自然のなかで、いまより、大らかに、

貧乏を笑う強さと逞しさががあったのではないでしょうか


昔話を聴いてみたい方、
どこかに行きたいけど、行くあてもない方、
ただぼんやりしたい方、
どなたでもすきな時間にいらして、聴いたり、たべたり、眠ったりしてください

語り手 原田淳子

参考文献
小澤俊夫「グリム童話の誕生 聞くメルヒェンから読むメルヒェンへ」朝日新聞出版
小澤俊夫「昔話の語法」福音館書店
「完訳グリム童話」小澤俊夫訳/ぎょうせい
「語るためのグリム童話」小峰書房/監修:小澤俊夫/再話:小澤昔ばなし研究所
「日本昔話の型」関敬吾著/小澤俊夫補訂


by rojitohito | 2018-12-15 22:17 | 2018年終了イベント

JR水道橋駅のうら路地にある古い建物の2階で展示や催しを行う「路地と人」のサイトです


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