唄え!メルヒェン
2014年 12月 20日
こちらの催しは終了しました。ありがとうございました。

■12月24日(水) 19:30 - 22:30 入場無料、入退場自由
19:30 神さまのけだものと悪魔のけだもの 8min
19:50 白雪姫 25mini
20:30 寿命 5mini
20:50 名付け親になった死神 8mini
21:15 大みそかの金馬 (日本昔話) 8mini
21:40 灰かぶり 20mini
22:20 星の金貨 8mini
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12月24日、
原田企画によるグリム童話の昔話語りをします。
今から約二百年前、1812年のクリスマスも近い頃、
ドイツのヤーコプ・グリムとヴィルヘルム・グリムの兄弟は、
失われつつあった口語りの物語を一冊の本にまとめ、
「グリム童話集(原題:子どもと家庭のためのメルヒェン)」として出版しました。
彼らが望んだのは、この「のこされたわずかな詩」を
「まずしく、つつましやかな人びと」に分け与えられること。
そんなグリム兄弟の志と、
のこされた詩に こめられた力を
クリスマスの日に語ることで、今にひきつぎたいとおもいます。
現代では絵本や本など活字として触れることが多い昔話ですが、
もともと昔話=メルヒェン は、何百年ものあいだ、
無数の人々によって、口で語られ、耳で聴かれてきた形のない文芸で、
語り手によって語られる、その時間の中だけに存在してきました。
時間のなかで存在してきたという点で、音楽と似た性質、
独特な語り口や物語のリズムをもっているようです。
24日には
口語りの要素がまだ残されている
「グリム童話集 第二版」(1819年版/小澤俊夫訳)から6話、抜粋して読みます。
また今年は初めて、グリム童話だけでなく、
大みそかの金馬という日本の昔話も1話選んで読んでみます。
大みそかに現れた貧乏神のおはなしです。
子どもの成長や、生命のさまをあつかう昔話のなかには、
命を奪う残酷なお話もありますが、生まれ死にゆく生命の質と向き合うこと、
そこに昔話の本質があり、
この時代に必要な、たくましく生きる力につながる手立てがあるようにもおもえます。
昔話を聴いてみたい方、
どこかいくあてもないけど、どこか行きたい方、
ただぼんやりしたい方もぜひいらしてください。
部屋には簡単な「昔話ってなあに?」のレジュメも置いておきますので
すきな時間にいらして、
耳で聴く物語としての昔話に耳を傾けていただけたら幸いです。
原田企画/原田淳子
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“わたしたちがもとめているのは、
不正なこともかくさない正直な物語の真実のなかにある純粋性です。
…
わたしたちはこの本を、善意の手にゆだねます。
そこにひそんでいる、祝福してくれる力を信じながら。
そしてわずかにのこったこれらの詩を、
まずしい人、つつましやかな人たちによころんでわかちあえない人たちの目には、
ふれないでほしいとねがっています。 1819年 カッセルにて”
ヤーコプ・グリム、ヴィルヘルム・グリム「1819年第二版序文より」
(「グリム童話の誕生」小澤俊夫著一部抜粋)
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“…やがて、また別の男が近づいて来て、「わしを名づけ親にしなさい」といった。男は、
「おまえさんはだれだね」と、きいた。
「わしは死に神じゃ。わしは、すべてのものを平等にあつかう」すると男がいった。
「あんたがいい。あんたは金持ちも貧乏人も区別なしにつれていくからな。
あんたに子どもの名づけ親になってもらおう」”「名づけ親になった死に神」

“昔むかし、あるところに、小さな女の子がいました。
女の子は、お父さんもお母さんも死んでしまって、ひとりきりでした。
とてもまずしくて、住む家もなければ、ベッドもありません。
しまいには、今、着ている服と、手に持っているひときれのパンのほかは、
何ひとつなくなりました。”「星の銀貨」
絵:オットー・ウベローデ(「語るためのグリム童話」小峰書店)
※参考文献
小澤俊夫「グリム童話の誕生 聞くメルヒェンから読むメルヒェンへ」朝日新聞出版
小澤俊夫「昔話の語法」福音館書店
「完訳グリム童話」小澤俊夫訳/ぎょうせい
「語るためのグリム童話」小峰書房/監修:小澤俊夫/再話:小澤昔ばなし研究所

■12月24日(水) 19:30 - 22:30 入場無料、入退場自由
19:30 神さまのけだものと悪魔のけだもの 8min
19:50 白雪姫 25mini
20:30 寿命 5mini
20:50 名付け親になった死神 8mini
21:15 大みそかの金馬 (日本昔話) 8mini
21:40 灰かぶり 20mini
22:20 星の金貨 8mini
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12月24日、
原田企画によるグリム童話の昔話語りをします。
今から約二百年前、1812年のクリスマスも近い頃、
ドイツのヤーコプ・グリムとヴィルヘルム・グリムの兄弟は、
失われつつあった口語りの物語を一冊の本にまとめ、
「グリム童話集(原題:子どもと家庭のためのメルヒェン)」として出版しました。
彼らが望んだのは、この「のこされたわずかな詩」を
「まずしく、つつましやかな人びと」に分け与えられること。
そんなグリム兄弟の志と、
のこされた詩に こめられた力を
クリスマスの日に語ることで、今にひきつぎたいとおもいます。
現代では絵本や本など活字として触れることが多い昔話ですが、
もともと昔話=メルヒェン は、何百年ものあいだ、
無数の人々によって、口で語られ、耳で聴かれてきた形のない文芸で、
語り手によって語られる、その時間の中だけに存在してきました。
時間のなかで存在してきたという点で、音楽と似た性質、
独特な語り口や物語のリズムをもっているようです。
24日には
口語りの要素がまだ残されている
「グリム童話集 第二版」(1819年版/小澤俊夫訳)から6話、抜粋して読みます。
また今年は初めて、グリム童話だけでなく、
大みそかの金馬という日本の昔話も1話選んで読んでみます。
大みそかに現れた貧乏神のおはなしです。
子どもの成長や、生命のさまをあつかう昔話のなかには、
命を奪う残酷なお話もありますが、生まれ死にゆく生命の質と向き合うこと、
そこに昔話の本質があり、
この時代に必要な、たくましく生きる力につながる手立てがあるようにもおもえます。
昔話を聴いてみたい方、
どこかいくあてもないけど、どこか行きたい方、
ただぼんやりしたい方もぜひいらしてください。
部屋には簡単な「昔話ってなあに?」のレジュメも置いておきますので
すきな時間にいらして、
耳で聴く物語としての昔話に耳を傾けていただけたら幸いです。
原田企画/原田淳子
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“わたしたちがもとめているのは、
不正なこともかくさない正直な物語の真実のなかにある純粋性です。
…
わたしたちはこの本を、善意の手にゆだねます。
そこにひそんでいる、祝福してくれる力を信じながら。
そしてわずかにのこったこれらの詩を、
まずしい人、つつましやかな人たちによころんでわかちあえない人たちの目には、
ふれないでほしいとねがっています。 1819年 カッセルにて”
ヤーコプ・グリム、ヴィルヘルム・グリム「1819年第二版序文より」
(「グリム童話の誕生」小澤俊夫著一部抜粋)
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“…やがて、また別の男が近づいて来て、「わしを名づけ親にしなさい」といった。男は、
「おまえさんはだれだね」と、きいた。
「わしは死に神じゃ。わしは、すべてのものを平等にあつかう」すると男がいった。
「あんたがいい。あんたは金持ちも貧乏人も区別なしにつれていくからな。
あんたに子どもの名づけ親になってもらおう」”「名づけ親になった死に神」

“昔むかし、あるところに、小さな女の子がいました。
女の子は、お父さんもお母さんも死んでしまって、ひとりきりでした。
とてもまずしくて、住む家もなければ、ベッドもありません。
しまいには、今、着ている服と、手に持っているひときれのパンのほかは、
何ひとつなくなりました。”「星の銀貨」
絵:オットー・ウベローデ(「語るためのグリム童話」小峰書店)
※参考文献
小澤俊夫「グリム童話の誕生 聞くメルヒェンから読むメルヒェンへ」朝日新聞出版
小澤俊夫「昔話の語法」福音館書店
「完訳グリム童話」小澤俊夫訳/ぎょうせい
「語るためのグリム童話」小峰書房/監修:小澤俊夫/再話:小澤昔ばなし研究所
by rojitohito
| 2014-12-20 14:10
| 2014年終了イベント