イルコモンズ監修 「アトミックラウンジ」アーカイヴ+デモ展示
2011年 06月 01日
終了いたしました。ご来場の皆様、ありがとうございました。
会期延長しました
5月29日までの本展示でしたが、多くの反響とご要望をいただきましたので、会期を3日間、延長することに致しました。資料展示品も初日の22日より多数追加されております(青字日付は22日以降追加された展示品)。
また延長期間も新たな展示品の追加を予定しておりますので、
みなさまのご来室、お待ちしております。
[日時] 2011年5月22日(日)~5月29日(日),6月3日(金)~6月5日(日)
(金:19:00-22:00・土/日:14:00-21:00)
※カメラ・ヴィデオ・U-STREAM撮影すべて可
※入場無料、義援金受付なし
「夢の原子力エネルギーから、悪夢の原発事故までの半世紀」
現代美術家で文化人類学者のイルコモンズ監修/蒐集による「原子力の時代」のサブカルチャー資料のアーカイヴ+デモ展示。原子力エネルギー、放射能、原子力発電所、核兵器、反核運動、核戦争、原発事故などをとりあげたマンガ、雑誌、ジン、映画、レコード、本、フィギュア、その他さまざまな資料の展示を通じ、1980年代前後の「反核/反原発ムーヴメント」を回顧しつつ、3.11以後の「反/脱原発ムーヴメント」を展望/待望します。
[第四次追加展示分] ※予定
1977年 星野之宣「はるかなる朝」ジャンプスーパーコミック 集英社
1980年 コンタロウ「東京の青い空」ジャンプスーパーコミック 集英社
1988年 天笠啓祐+制作集団Q「面白読本 反原発」柘植書房
1989年 佐藤史生「精霊王」小学館
1990年 谷村ひとし「カモメ」アクションコミックス
1992年 松本零士「無の黒船クライシスIII」
2008年 井上智徳「コッぺリオン」講談社
2011年「朝日ジャーナル 2011年5月24日 原発と人間」(表紙:横尾忠則)
[第五次追加展示分] 予定
1978年 「反原発辞典 反原子力発電篇」 現代書館 (装丁:木村恒久)
1992年 松本零士 「無の黒船クライシスIII」 リイド社
2011年 いるといらとそのなかまたち 「はじめてのデモ」(私家装丁版)
【アーカイヴ展示】
1956年 手塚治虫「来るべき人類」
「手塚治虫漫画全集ライオンブックス6巻」講談社(5/28)
1967年「科学図鑑 物質と原子力」世界文化社
1976年 山口百恵 「赤い疑惑・テレビドラマ名場面集」CBSソニー
1976年 クラフトワーク 「放射能」 東芝EMI
(輸入盤EP・CD・リマスターレコード・CD)
1978年 反原発運動全国連絡会 「反原発新聞」(題字=赤瀬川原平)
1979年「チャイナ・シンドローム」映画パンフレット 東宝
1979年 ノー・ニュークス(原子力発電所建設反対運動)「ミューズ・コンサート」ワーナー
1979年 樋口健二 「原発」オリジン出版センター
1981年 学研 「学研の図鑑 エネルギー」学習研修社
1981年 スティーヴン・クロール 「FOR BEGINNERSシリーズ 反原発」現代書館
1982年 山口勇子・金沢佑光 「おーい、まっしろぶね」童心社
1982年 K・ラファティ&J・ローダー&P・ラファティ 「アトミックカフェ」竹書房
1982年 V.A.「狂気の核 ! 俺達は生き残る」(核軍備縮小キャンペーン・レコード) ワーナー
1982年 中沢啓治 「黒い雨にうたれて」汐文社
1982年 レイモンド・ブリッグズ 「風が吹くとき」篠崎書林
1983年 ニコラス・メイヤー 「ザ・デイアフター」映画パンフレット 松竹富士
1982年 三原順 「Die Energie 5.2☆11.8」「三原順 三原順傑作選'80s」白泉社
1984年 アリス・クック+グウィン・カーク 「グリーナムの女たち」八月書館
1984年 さいとうたかを 「2万5千年の荒野」「ゴルゴ13 第64巻」リイド社
1984年 大友克洋「AKIRA」講談社(5/28)
1984年 武論尊+原哲夫「北斗の拳」集英社(5/28)
1985年 赤塚不二夫 「ニャロメの原子力大研究 科学の夢と危機シリーズ①」廣済堂
1985年 森崎東 「生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言」ATG
1987年 広瀬隆 「危険な話」八月書館
1987年 アンドレイ・タルコフスキー 「サクリファイス」映画パンフレット フランス映画社
1987年 NUCLEAR ASSAULT「THE PLAGUE」COMBAT RECORD(5/28)
1988年「デイズ・ジャパン創刊号」講談社
1988年 山岸涼子 「パエトーン」「夏の寓話」潮出版社
1988年 RCサクセション 「COVERS」キティレコード
1988年 ヤプーズ 「大天使のように」テイチクレコード
1988年 ワン・ラブ・ジャミング編 「ノー・ニュークス ワン・ラブ いのちの祭り'88」
星雲社
1988年「ミュージックマガジン 1988年9月号 特集=規制された反原発ソング」
1988年 ハンドレッド・クラブ 「反核通信 No.3」
1988年 WRI JAPAN (水田ふう+向井孝)
「実践非暴力直接行動シリーズ3 女と反原発」(5/23)
1989年 原子力安全委員会編 「原子力安全白書」大蔵省印刷局
1989年 コミックボックス編 「図説 危険な話―不思議で不安な原子力発電のこと」
1990年「コミックボックス 1990年1月号 まんがと放射能とマスコミと原子力産業」(5/28)
「まったくとんでもない時代にブチ当たっちまったもんだぜ。こんな、狂気のような、核と原子力の正体を知ってしまってからというもの、どんなスゲエ映画を見ても、どんなにカッコいい音楽を聞いても、もはや以前のようには胸が踊らないし、血も騒がない。夢中になんかなれなくなっちまった…。何も面白くねえ!心のどこかでいつもビビってるからだろう、すべてが終わる日を。巨大な火柱が立ちのぼり、黒い雨が降り、犬や猫が狂い、街中に悲しみがあふれ、歯茎から血を流し、紫色の斑点にまみれて大事な人が苦しみながら死んでいく日が来ることを。ちくしょう!なんという世の中だ!いったいどうして俺たちはこんな思いをしなければいけないんだ?どうして苦痛と恐怖を強制されるんだろう?おれたちのまったく関係しないところで準備され、造られ、ガードされている原発。誰も望みやしないのに。そこに存在しているんだ… カネも力もねえおれたちには、とても変えようのねえ現実。 できることなら忘れ去り、知らんぷりして一生メデタク暮らしたい。だけど、そんなことはいまさら無理な相談というもの。自分の心に嘘はつけない。いくら目をそむけてみたって、この現実はおれたちの前から消え去ってくれたりはしねえんだもんな。それならば、いっそのこと正々堂々と正面を向いて、目の前のバケモノと戦っていこう、そのほうがよっぽど精神衛生上もマシだぜ! そういう考えの仲間のためにおれたちはこの本を書いた。事故の記事を見つけては暗い気持ちになり、推進派のデタラメなPRを目にするたびに腹を立て…そんなお決まりの毎日をこれからもいつまでも繰り返すなんてよ、考えただけでも息が詰まっちまうぜ!そのことに一番ウンザリしているのは、本当はあんた自身なんだろう?この乱暴な文章を書かざるを得ない真意を少しでも分かってくれる人、あんたはいいやつだ。殺されるんじゃないぜ。この本を妹たち、弟たちに捧げる。」(ハンドレッド・クラブ 「ノー・ニュークス! イエス・ロック!」より)
1990年 ハンドレッド・クラブ編 「ノー・ニュークス! イエス・ロック!」リトルモア
1998年 小島秀夫 「メタルギアソリッド」コナミ
1963年 「科学大観 第19号 原子力・宇宙旅行 特集」(画:小松崎茂)(5/26)
19--年 三菱原子力工業株式会社 「三菱原子力工業」(5/23)
1976年 古川豪と40人の仲間たち 「原子力時代の昔語り」URC/エレックレコード(5/26)
1970年 東京電力 「東電グラフ 1970年12月号 平和で安全な原子力利用をめざして」(5/26)
1984年 「宝島 1984年1月号」「ロンドンの若者は何故今"反核"に動き出したか」(5/23)
1988年 制作集団Q 「面白読本 反原発」
1988年 「ロッキンオン・ジャパン 1988年7月号 特集=どうして今、反戦・反核なのか」
(5/26)
1989年 ランキンタクシー 「火事だぁ」ヴィヴィッドサウンド(5/26)
1990年 「コミックボックス 1990年1月号 まんがと放射能とマスコミと原子力産業」
1995年 V.A. 「NUCLEAR WASTE」(5/26)
1995年「Plazm #10 The Nuclear Issue」(5/26)
2005年 ベン・シャーン 「ここが家だ/ベンシャーンの第五福竜丸」集英社(5/23)
2006年 茨城県「小学生のための原子力ブック2006年度版」(5/23)
【デモ展示】
・「4.10原発やめろデモ」 どかどかうるさいマーチングドラム
・「4.10原発やめろデモ」 バナー
・「4.10原発やめろデモ」 こども用デモグッズ
・「5.07原発やめろデモ」 建屋神輿と明日の神(※試作品)
・ ausgestrahlt 「デモ用旗+カンバッジ」
・ いるといらとそのなかまたち 「はじめてのデモ」(絵本版)
・ 松本哉 「のびのび作戦マンガ」
・ ラディオ・マルーン 「反原発」CD
・ 文部科学省・内閣官房長官認定 「健康に影響のない雨水」で栽培したカイワレ大根
・「東京新聞」 2011年3月13日
・ 作業用防護服+レントゲンバッジ
【映像1】
・イルコモンズ 「NO NUKES-TV」シリーズ (2011年) ※YouTube未公開映像を含む
▼4.10 NO NUKES TV-7 "RADIO-ACTIVITY 2011" Level 7 Apology Mix
[musik] クラフトワーク「放射能(1991年版)」
[video] TEPCO "Packbot inside the nuclear reactor building of
Fukushima Daiichi Nuclear Power Station" (Photos For Press)
(福島第一原子力発電所原子炉建屋内のパックボットによる撮影映像)
[voice] 東京電力「東京電力からのお詫び」ほか
[remix] イルコモンズ
(7分34秒 カラー 2011年)
▼アトミックラウンジTV 「原子力時代の終焉」
[video] 東京電力 TEPCO "Movies taken from T-Hawk,
Reactor Building, Unit 1, 3,4 Fukushima Daiichi
Nuclear Power Station (April 15, 2011)"(Photos for Press)
[music] Giles Lamb "Dead Island Trailer Theme"
(feat. Mairi Campbell, peter Nicholson & Guido De Groot)
[voice] 小出裕章 Hiroaki Koide
[remix] イルコモンズ illcommonz
(3分33秒 2011年)
【映像2】(※著作権保護期間終了・パブリックドメイン・フッテージ映像)
「わが友 原子力」は、ジェネラル・ダイナミックス社と海軍がディズニーに作らせ、合衆国情報局が国内に広めようとした科学映画だった。このなかでホストを務めるウォルトは、原子力をアラジンの魔法のランプの精になぞらえ、その力を発見した古代ギリシア人、キュリー夫人、アインシュタインなどを紹介しながら、それがどんな力を秘めているかをわかりやすく解説していく。そして、核兵器のほかに、潜水艦、飛行機、発電所の動力に、また放射線治療や農作物の成長促進などにも使われている例をあげていく。最後に、この力は賢明に用いれば人類に幸福をもたらすが、使い方を誤れば破滅をもたらすと結んでいる。この「わが友原子力」が日本でも連鎖反応を起こし、それが日本の大衆文化に大きな影響を与えることになる。「わが友原子力」は、1957年12月3日、日本テレビ本社で清水與七郎社長とディズニーのあいだで放映契約が締結された。日本テレビは年も押し詰まった12月31日に高松宮を招いて試写会を開いた。元旦という一年で最高の時問枠だったためか、『わが友原子力」の放映は大成功を収めた。ディズニーと合衆国情報局もこれに気をよくしてこの番組を世界中に売り込むことに熱意を燃やした。原子力委員長としての正力(松太郎)もこの成功を利用した。1958年に発行された科学技術庁原子力局の「原子力委員会月報」には原子力教育に役立った映画として「わが友原子力」が挙げられている。」(有馬哲夫「原発・正力・CIA」より抜粋)
・ウォルト・ディズニー社 「わが友 原子力」(1957年) 47分
・ゼネラル・エレクトロニック社 「Aは原子力のA」(1952年) 14分
【覆面上映】
・×××× 「××の×××」(1977年 25分版 全長27分)
・イルコモンズ 「×××100××100tera mix」(2011年 5分32秒 ※YouTube非公開)
【テキスト】
「いったい自分たちは、い・ま・ま・で・な・に・を・し・て・い・た・の・だ・ろ・う。「反核の時代」の文化からなにも学ばなかったのだろうか、自分たちは、ばかだったのか、いや、ばかなのか?」(イルコモンズ「自分と同世代のおとなたちへ」「イルコモンズのふた」2011年3月22日のブログより)
「いま、この過酷な現実をどう解釈し、どう未来を切り開いてくか。文化の役目はそこにあると思ってます。」(大友良英「文化の役目について:震災と福島の人災を受けて」2011年4月28日の講演より)
「文化」といってもいろいろある。異文化、多文化、伝統文化、大衆文化、そして、忘れていけないのがサブカルチャー。日本のサブカルチャーが、この20年のあいだに失くしてしまってもの、それはカウンターカルチャーとしての役目だ。カウンターカルチャーとは、ろくでもない世の中に対して「くそったれ」といい、それに反逆し、反抗し、抵抗し、対抗し、そして、それを変えようとする文化だ。失われたカウンターカルチャーをよみがえらせなければならない。二〇年のブランクをのりこえ、過去と現在を接続しなければならない。ガンジーがいうように「未来がどうなるかはいまあなたが行うことにかかっている」のだから。」(イルコモンズ「アトミックラウンジのために」2011年5月11日)
「しかし脱原発を願うみなさんは、25年前の広瀬隆「危険な話し」(※原文ママ)大ブームの時の失敗と挫折の構造を徹底分析した方がいいよ。今のヒステリー状態、今とそっくり。そのうちカルト化してくるんです。」(村上隆 2011年4月25日のツイートより)
「ひとつの明白な事実がある。それはこの出来事を境として、日本文明が根底からの転換をとげていかなければならなくなった、という事実である。もとどおりの世界に「復旧」させることなどはとうていできないし、また、してはならないことだ。私たちは否応もなく、未知の領域に足を踏み入れてしまったのである」(中沢新一「日本の大転換」「すばる」2011年6月号より)
「今日は、太陽自体のエネルギーを明らかに分析し、実験的に太陽をつくりだした時代だ。太陽の神格化、人格化の神秘はもちろんご破算だが、われわれの心の中には別の太陽が輝いている。それは暗い、やきつく光をもった、黒い太陽。分断され、散文化され、われわれの根源的な生命のよろこびと断ち切られて、無感動になってしまった太陽を、ふたたび全人間的に、芸術的に生き返らせようとする欲求なのだ。価値観念を根底的に逆転させなければならない。芸術の課題である。」(岡本太郎「黒い太陽」1956年より)
「それにしても、文化なんて言葉、正面から使うときがくるなんて思ってなかった。」(大友良英 2011年4月26日のツイートより)
※「アトミックラウンジ」巡回展
本展示のための場所を無償で提供してくださるフリースペース、公民館、ギャラリー、美術館、大学を探しています。提供していただける方は mod@aa.tufs.ac.jp (イルコモンズ)までご連絡ください。
※「アトミックラウンジ」アンデパンダント展
反原発デモなどのためにつくったメッセージボードやプラカードなどを自主的に搬入・搬出していただければ、会場のスペースが許す限り、無審査ですべて展示いたします。
詳しいことは日時・場所などが決まり次第お知らせします。
[主催] イルコモンズ・アカデミー
[協力] 路地と人、いるといらとそのなかまたち、IRA、素人の乱、測定器47台プロジェクト(ガイガーカウンター提供)
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イルコモンズ(小田マサノリ)1966年、福岡生まれ、サブカル育ち、現代美術家、文化人類学者、メディア・アクティヴィスト、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所特任研究員、中央大学文学部兼任講師、多摩美術大学芸術学部非常勤講師、著述多数・著書なし、ブログ=「イルコモンズのふた。」 http://illcomm.exblog.jp/最近の展示=東京都現代美術館「トランスフォーメーション」展アーカイヴ
会期延長しました
5月29日までの本展示でしたが、多くの反響とご要望をいただきましたので、会期を3日間、延長することに致しました。資料展示品も初日の22日より多数追加されております(青字日付は22日以降追加された展示品)。
また延長期間も新たな展示品の追加を予定しておりますので、
みなさまのご来室、お待ちしております。
[日時] 2011年5月22日(日)~5月29日(日),6月3日(金)~6月5日(日)
(金:19:00-22:00・土/日:14:00-21:00)
※カメラ・ヴィデオ・U-STREAM撮影すべて可
※入場無料、義援金受付なし
「夢の原子力エネルギーから、悪夢の原発事故までの半世紀」
現代美術家で文化人類学者のイルコモンズ監修/蒐集による「原子力の時代」のサブカルチャー資料のアーカイヴ+デモ展示。原子力エネルギー、放射能、原子力発電所、核兵器、反核運動、核戦争、原発事故などをとりあげたマンガ、雑誌、ジン、映画、レコード、本、フィギュア、その他さまざまな資料の展示を通じ、1980年代前後の「反核/反原発ムーヴメント」を回顧しつつ、3.11以後の「反/脱原発ムーヴメント」を展望/待望します。
[第四次追加展示分] ※予定
1977年 星野之宣「はるかなる朝」ジャンプスーパーコミック 集英社
1980年 コンタロウ「東京の青い空」ジャンプスーパーコミック 集英社
1988年 天笠啓祐+制作集団Q「面白読本 反原発」柘植書房
1989年 佐藤史生「精霊王」小学館
1990年 谷村ひとし「カモメ」アクションコミックス
1992年 松本零士「無の黒船クライシスIII」
2008年 井上智徳「コッぺリオン」講談社
2011年「朝日ジャーナル 2011年5月24日 原発と人間」(表紙:横尾忠則)
[第五次追加展示分] 予定
1978年 「反原発辞典 反原子力発電篇」 現代書館 (装丁:木村恒久)
1992年 松本零士 「無の黒船クライシスIII」 リイド社
2011年 いるといらとそのなかまたち 「はじめてのデモ」(私家装丁版)
【アーカイヴ展示】
1956年 手塚治虫「来るべき人類」
「手塚治虫漫画全集ライオンブックス6巻」講談社(5/28)
1967年「科学図鑑 物質と原子力」世界文化社
1976年 山口百恵 「赤い疑惑・テレビドラマ名場面集」CBSソニー
1976年 クラフトワーク 「放射能」 東芝EMI
(輸入盤EP・CD・リマスターレコード・CD)
1978年 反原発運動全国連絡会 「反原発新聞」(題字=赤瀬川原平)
1979年「チャイナ・シンドローム」映画パンフレット 東宝
1979年 ノー・ニュークス(原子力発電所建設反対運動)「ミューズ・コンサート」ワーナー
1979年 樋口健二 「原発」オリジン出版センター
1981年 学研 「学研の図鑑 エネルギー」学習研修社
1981年 スティーヴン・クロール 「FOR BEGINNERSシリーズ 反原発」現代書館
1982年 山口勇子・金沢佑光 「おーい、まっしろぶね」童心社
1982年 K・ラファティ&J・ローダー&P・ラファティ 「アトミックカフェ」竹書房
1982年 V.A.「狂気の核 ! 俺達は生き残る」(核軍備縮小キャンペーン・レコード) ワーナー
1982年 中沢啓治 「黒い雨にうたれて」汐文社
1982年 レイモンド・ブリッグズ 「風が吹くとき」篠崎書林
1983年 ニコラス・メイヤー 「ザ・デイアフター」映画パンフレット 松竹富士
1982年 三原順 「Die Energie 5.2☆11.8」「三原順 三原順傑作選'80s」白泉社
1984年 アリス・クック+グウィン・カーク 「グリーナムの女たち」八月書館
1984年 さいとうたかを 「2万5千年の荒野」「ゴルゴ13 第64巻」リイド社
1984年 大友克洋「AKIRA」講談社(5/28)
1984年 武論尊+原哲夫「北斗の拳」集英社(5/28)
1985年 赤塚不二夫 「ニャロメの原子力大研究 科学の夢と危機シリーズ①」廣済堂
1985年 森崎東 「生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言」ATG
1987年 広瀬隆 「危険な話」八月書館
1987年 アンドレイ・タルコフスキー 「サクリファイス」映画パンフレット フランス映画社
1987年 NUCLEAR ASSAULT「THE PLAGUE」COMBAT RECORD(5/28)
1988年「デイズ・ジャパン創刊号」講談社
1988年 山岸涼子 「パエトーン」「夏の寓話」潮出版社
1988年 RCサクセション 「COVERS」キティレコード
1988年 ヤプーズ 「大天使のように」テイチクレコード
1988年 ワン・ラブ・ジャミング編 「ノー・ニュークス ワン・ラブ いのちの祭り'88」
星雲社
1988年「ミュージックマガジン 1988年9月号 特集=規制された反原発ソング」
1988年 ハンドレッド・クラブ 「反核通信 No.3」
1988年 WRI JAPAN (水田ふう+向井孝)
「実践非暴力直接行動シリーズ3 女と反原発」(5/23)
1989年 原子力安全委員会編 「原子力安全白書」大蔵省印刷局
1989年 コミックボックス編 「図説 危険な話―不思議で不安な原子力発電のこと」
1990年「コミックボックス 1990年1月号 まんがと放射能とマスコミと原子力産業」(5/28)
「まったくとんでもない時代にブチ当たっちまったもんだぜ。こんな、狂気のような、核と原子力の正体を知ってしまってからというもの、どんなスゲエ映画を見ても、どんなにカッコいい音楽を聞いても、もはや以前のようには胸が踊らないし、血も騒がない。夢中になんかなれなくなっちまった…。何も面白くねえ!心のどこかでいつもビビってるからだろう、すべてが終わる日を。巨大な火柱が立ちのぼり、黒い雨が降り、犬や猫が狂い、街中に悲しみがあふれ、歯茎から血を流し、紫色の斑点にまみれて大事な人が苦しみながら死んでいく日が来ることを。ちくしょう!なんという世の中だ!いったいどうして俺たちはこんな思いをしなければいけないんだ?どうして苦痛と恐怖を強制されるんだろう?おれたちのまったく関係しないところで準備され、造られ、ガードされている原発。誰も望みやしないのに。そこに存在しているんだ… カネも力もねえおれたちには、とても変えようのねえ現実。 できることなら忘れ去り、知らんぷりして一生メデタク暮らしたい。だけど、そんなことはいまさら無理な相談というもの。自分の心に嘘はつけない。いくら目をそむけてみたって、この現実はおれたちの前から消え去ってくれたりはしねえんだもんな。それならば、いっそのこと正々堂々と正面を向いて、目の前のバケモノと戦っていこう、そのほうがよっぽど精神衛生上もマシだぜ! そういう考えの仲間のためにおれたちはこの本を書いた。事故の記事を見つけては暗い気持ちになり、推進派のデタラメなPRを目にするたびに腹を立て…そんなお決まりの毎日をこれからもいつまでも繰り返すなんてよ、考えただけでも息が詰まっちまうぜ!そのことに一番ウンザリしているのは、本当はあんた自身なんだろう?この乱暴な文章を書かざるを得ない真意を少しでも分かってくれる人、あんたはいいやつだ。殺されるんじゃないぜ。この本を妹たち、弟たちに捧げる。」(ハンドレッド・クラブ 「ノー・ニュークス! イエス・ロック!」より)
1990年 ハンドレッド・クラブ編 「ノー・ニュークス! イエス・ロック!」リトルモア
1998年 小島秀夫 「メタルギアソリッド」コナミ
1963年 「科学大観 第19号 原子力・宇宙旅行 特集」(画:小松崎茂)(5/26)
19--年 三菱原子力工業株式会社 「三菱原子力工業」(5/23)
1976年 古川豪と40人の仲間たち 「原子力時代の昔語り」URC/エレックレコード(5/26)
1970年 東京電力 「東電グラフ 1970年12月号 平和で安全な原子力利用をめざして」(5/26)
1984年 「宝島 1984年1月号」「ロンドンの若者は何故今"反核"に動き出したか」(5/23)
1988年 制作集団Q 「面白読本 反原発」
1988年 「ロッキンオン・ジャパン 1988年7月号 特集=どうして今、反戦・反核なのか」
(5/26)
1989年 ランキンタクシー 「火事だぁ」ヴィヴィッドサウンド(5/26)
1990年 「コミックボックス 1990年1月号 まんがと放射能とマスコミと原子力産業」
1995年 V.A. 「NUCLEAR WASTE」(5/26)
1995年「Plazm #10 The Nuclear Issue」(5/26)
2005年 ベン・シャーン 「ここが家だ/ベンシャーンの第五福竜丸」集英社(5/23)
2006年 茨城県「小学生のための原子力ブック2006年度版」(5/23)
【デモ展示】
・「4.10原発やめろデモ」 どかどかうるさいマーチングドラム
・「4.10原発やめろデモ」 バナー
・「4.10原発やめろデモ」 こども用デモグッズ
・「5.07原発やめろデモ」 建屋神輿と明日の神(※試作品)
・ ausgestrahlt 「デモ用旗+カンバッジ」
・ いるといらとそのなかまたち 「はじめてのデモ」(絵本版)
・ 松本哉 「のびのび作戦マンガ」
・ ラディオ・マルーン 「反原発」CD
・ 文部科学省・内閣官房長官認定 「健康に影響のない雨水」で栽培したカイワレ大根
・「東京新聞」 2011年3月13日
・ 作業用防護服+レントゲンバッジ
【映像1】
・イルコモンズ 「NO NUKES-TV」シリーズ (2011年) ※YouTube未公開映像を含む
▼4.10 NO NUKES TV-7 "RADIO-ACTIVITY 2011" Level 7 Apology Mix
[musik] クラフトワーク「放射能(1991年版)」
[video] TEPCO "Packbot inside the nuclear reactor building of
Fukushima Daiichi Nuclear Power Station" (Photos For Press)
(福島第一原子力発電所原子炉建屋内のパックボットによる撮影映像)
[voice] 東京電力「東京電力からのお詫び」ほか
[remix] イルコモンズ
(7分34秒 カラー 2011年)
▼アトミックラウンジTV 「原子力時代の終焉」
[video] 東京電力 TEPCO "Movies taken from T-Hawk,
Reactor Building, Unit 1, 3,4 Fukushima Daiichi
Nuclear Power Station (April 15, 2011)"(Photos for Press)
[music] Giles Lamb "Dead Island Trailer Theme"
(feat. Mairi Campbell, peter Nicholson & Guido De Groot)
[voice] 小出裕章 Hiroaki Koide
[remix] イルコモンズ illcommonz
(3分33秒 2011年)
【映像2】(※著作権保護期間終了・パブリックドメイン・フッテージ映像)
「わが友 原子力」は、ジェネラル・ダイナミックス社と海軍がディズニーに作らせ、合衆国情報局が国内に広めようとした科学映画だった。このなかでホストを務めるウォルトは、原子力をアラジンの魔法のランプの精になぞらえ、その力を発見した古代ギリシア人、キュリー夫人、アインシュタインなどを紹介しながら、それがどんな力を秘めているかをわかりやすく解説していく。そして、核兵器のほかに、潜水艦、飛行機、発電所の動力に、また放射線治療や農作物の成長促進などにも使われている例をあげていく。最後に、この力は賢明に用いれば人類に幸福をもたらすが、使い方を誤れば破滅をもたらすと結んでいる。この「わが友原子力」が日本でも連鎖反応を起こし、それが日本の大衆文化に大きな影響を与えることになる。「わが友原子力」は、1957年12月3日、日本テレビ本社で清水與七郎社長とディズニーのあいだで放映契約が締結された。日本テレビは年も押し詰まった12月31日に高松宮を招いて試写会を開いた。元旦という一年で最高の時問枠だったためか、『わが友原子力」の放映は大成功を収めた。ディズニーと合衆国情報局もこれに気をよくしてこの番組を世界中に売り込むことに熱意を燃やした。原子力委員長としての正力(松太郎)もこの成功を利用した。1958年に発行された科学技術庁原子力局の「原子力委員会月報」には原子力教育に役立った映画として「わが友原子力」が挙げられている。」(有馬哲夫「原発・正力・CIA」より抜粋)
・ウォルト・ディズニー社 「わが友 原子力」(1957年) 47分
・ゼネラル・エレクトロニック社 「Aは原子力のA」(1952年) 14分
【覆面上映】
・×××× 「××の×××」(1977年 25分版 全長27分)
・イルコモンズ 「×××100××100tera mix」(2011年 5分32秒 ※YouTube非公開)
【テキスト】
「いったい自分たちは、い・ま・ま・で・な・に・を・し・て・い・た・の・だ・ろ・う。「反核の時代」の文化からなにも学ばなかったのだろうか、自分たちは、ばかだったのか、いや、ばかなのか?」(イルコモンズ「自分と同世代のおとなたちへ」「イルコモンズのふた」2011年3月22日のブログより)
「いま、この過酷な現実をどう解釈し、どう未来を切り開いてくか。文化の役目はそこにあると思ってます。」(大友良英「文化の役目について:震災と福島の人災を受けて」2011年4月28日の講演より)
「文化」といってもいろいろある。異文化、多文化、伝統文化、大衆文化、そして、忘れていけないのがサブカルチャー。日本のサブカルチャーが、この20年のあいだに失くしてしまってもの、それはカウンターカルチャーとしての役目だ。カウンターカルチャーとは、ろくでもない世の中に対して「くそったれ」といい、それに反逆し、反抗し、抵抗し、対抗し、そして、それを変えようとする文化だ。失われたカウンターカルチャーをよみがえらせなければならない。二〇年のブランクをのりこえ、過去と現在を接続しなければならない。ガンジーがいうように「未来がどうなるかはいまあなたが行うことにかかっている」のだから。」(イルコモンズ「アトミックラウンジのために」2011年5月11日)
「しかし脱原発を願うみなさんは、25年前の広瀬隆「危険な話し」(※原文ママ)大ブームの時の失敗と挫折の構造を徹底分析した方がいいよ。今のヒステリー状態、今とそっくり。そのうちカルト化してくるんです。」(村上隆 2011年4月25日のツイートより)
「ひとつの明白な事実がある。それはこの出来事を境として、日本文明が根底からの転換をとげていかなければならなくなった、という事実である。もとどおりの世界に「復旧」させることなどはとうていできないし、また、してはならないことだ。私たちは否応もなく、未知の領域に足を踏み入れてしまったのである」(中沢新一「日本の大転換」「すばる」2011年6月号より)
「今日は、太陽自体のエネルギーを明らかに分析し、実験的に太陽をつくりだした時代だ。太陽の神格化、人格化の神秘はもちろんご破算だが、われわれの心の中には別の太陽が輝いている。それは暗い、やきつく光をもった、黒い太陽。分断され、散文化され、われわれの根源的な生命のよろこびと断ち切られて、無感動になってしまった太陽を、ふたたび全人間的に、芸術的に生き返らせようとする欲求なのだ。価値観念を根底的に逆転させなければならない。芸術の課題である。」(岡本太郎「黒い太陽」1956年より)
「それにしても、文化なんて言葉、正面から使うときがくるなんて思ってなかった。」(大友良英 2011年4月26日のツイートより)
※「アトミックラウンジ」巡回展
本展示のための場所を無償で提供してくださるフリースペース、公民館、ギャラリー、美術館、大学を探しています。提供していただける方は mod@aa.tufs.ac.jp (イルコモンズ)までご連絡ください。
※「アトミックラウンジ」アンデパンダント展
反原発デモなどのためにつくったメッセージボードやプラカードなどを自主的に搬入・搬出していただければ、会場のスペースが許す限り、無審査ですべて展示いたします。
詳しいことは日時・場所などが決まり次第お知らせします。
[主催] イルコモンズ・アカデミー
[協力] 路地と人、いるといらとそのなかまたち、IRA、素人の乱、測定器47台プロジェクト(ガイガーカウンター提供)
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イルコモンズ(小田マサノリ)1966年、福岡生まれ、サブカル育ち、現代美術家、文化人類学者、メディア・アクティヴィスト、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所特任研究員、中央大学文学部兼任講師、多摩美術大学芸術学部非常勤講師、著述多数・著書なし、ブログ=「イルコモンズのふた。」 http://illcomm.exblog.jp/最近の展示=東京都現代美術館「トランスフォーメーション」展アーカイヴ
by rojitohito
| 2011-06-01 00:00
| 2011年終了イベント