ミルク倉庫の「出張台所」
2011年 01月 09日
路地と人に、2日だけミルク倉庫による「台所」が出現します。
これまで循環を意識し、ホワイトキューブ以外でも作品を展開させているミルク倉庫。
今回は路地と人の建物において、「料理の為の空間装置」を制作し、実際に注文を受け、
そしてアーティストたちが注文の多い料理を提供します。
どうぞ皆さん、空腹のままでおたちよりください。
〈出張台所〉
月日 2010年1月15日(土)16日(日)
時間 17時ー22時 とは言っても台所ですから少し早めにいらして頂いても大丈夫です。
場所 路地と人
【台所だったところね】
火が出て、気の出入り、水の出入りがあって、それらが
機能的に組み合わされて、配置されているだけでは
台所、というには足りない。「台所」というには
やはり、なにかしら場所性が現れてこそではないか、と思う。
路地と人は十分場所性があるから
そこに、二日間だけ調理できるシステムを
配置しても、やはり路地と人だが、僕としては
やはり、そこに台所というものを現したい。
そんなわけで、料理もします。料理をして
それを食べて頂く。そして皿洗いなどもする。
そしたら、すこしは台所になるのではないだろうか。
二日間だけふらっと現れて消える台所になれば、かっこいい。
宮崎直孝(ミルク倉庫)
【グルメボウル】
とろりとしたたりおちる。かと思ったら
つまる。ぐりぐりとおしつければぷにゅり
とあわだち、でもはじけない。それどころか
まるでしたたらない。やるほどかたくなっ
てきた。手もぬけない。じょじょに浸透し
だして、口のあたりまできたぞ。ふーむ
なんだかしょりっしょりした口あたり。
ときどき糸をひく。鼻からぬめっとした
かおりがぬける。おいしそうだね。
となりの木が言った。
吉田和司(ミルク倉庫)
。。。。。
【ミルク倉庫】
東京都小平市にあるアトリエです。
http://www.milksouko.com/
メンバー
宮崎直孝
1974年生まれ。
現在は主に循環系装置の研究・開発等。
主な展覧会に2009年「第12回岡本太郎現代芸術賞展」(川崎市岡本 太郎美術館)
2007年第2回マエストロ・グワント優秀賞展「It will die, if it does directly」(GALLERY OBJECTIVE CORRELATIVE)
パフォーマンスに「Fussa Stolen Base」(福生野球場)など。
坂川弘太
1976年生まれ。
物自体がふくみもつ時間(=生産プロセス)を素材に、電気・電子 回路を用いた作品を発表。
2008年四谷アート・ステュディウム修了。
2009年第13回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品アート部門/インスタレーション 入選。
2010年の作品に《You were only waiting for a drop》など。
瀧口博昭
1974年生まれ。
熱力学を回路に組み込んだ作品などを発表。
2008年第3回マエ ストロ・グワント(四谷アート・ステュディウム最優秀アーティスト賞)受賞。
吉田和司
1978年生まれ。
「使えなさそうで使えそうな事物」に関する道具性につい て、オブジェクトとパフォーマンスの面から制作。
主な展覧会に「open sesame」(GALLERY OBJECTIVE CORRELATIVE)。
パフォーマンスに「Explosion」(BankART Studio NYK)にて《即興的道具考》
篠崎英介
1980年生まれ。
2010年第5回マエストロ・グワント(四谷アート・ステュディ ウム最優秀アーティスト賞)受賞。
主な作品=《tightrope / someone else that falls off a pocket》《tightrope / wall》《あけ しめ》《未無非不図絵》など。
ゲスト
外島貴幸
1980年生まれ。
2004年B-semi Learning System of Contemporary Art修了。
2006年より現在まで、ブログ「夜明けのフィラメント」にて作品を発表。
ブログ http://d.hatena.ne.jp/tkayk/
。。。。。。。
みなさまの空腹でのお越しをおまちしております。
。。。
トップ画像はイメージであり、今回の催しに直接的な関係はありません。
ファン・サンチェス・コタン『食用アザミのある静物 Bodegón del cardo 』(1602年)
by rojitohito
| 2011-01-09 22:21
| 2011年終了イベント