「ほっ」と。キャンペーン

懐烟画譜

画論を読む茶話会に並行して、画譜に習う筆墨の集まりを始めます。

鉛筆と洋紙ノートの普及以前、日本では中国の漢字文化圏の下育まれた筆墨による筆記が専ら行われておりました。

当然絵画においても同じ道具が用いられたわけですが、さて、その時代の絵画学習は一体どのように行われていたのでしょう。

例えば、絵師の徒弟となった場合には、師匠の描いたお手本を模写することで、筆の使い方、モチーフの捕らえ方などの基礎を築き、その上で古きを守るに務めたり、さらに自らの特色を工夫し盛り込むなどしながら一人の画風を育む、といった大まかな学習過程があったようです。

また、さまざまな絵を見るために寺社や個人宅を訪ね、手控えに簡略にその構成を写し取ったり、場合によってはその絵を借り受けてこれを実寸大で模写をする。それは、今日のように印刷物や画像データで多様な絵画を手軽に見られる状況にはなかった時代に、彩色法や筆法などの技術、画面構成、各種画題と、さまざまな情報を獲得するための必要手段でもあったことが想像されます。

江戸時代、町人階層が豊かになるにつれ、出版も次第に盛んになってゆきます。
それまでは師弟関係を中心として得られるものであった上記の絵画に関する情報もまた、版に起こされるようになります。これに先行して、中国大陸では明末清初にかけて出版が盛んとなり、挿絵から展開して図像を集めた書籍、そして絵画に関する書籍の出版が行われました。これらは儒者らの手を介す等して日本へも輸入・紹介され、写本の作成はもとより、それら国内版の作成や、絵師による各種翻案版の作成にいたるなど、以後絵画へ出版物へと影響をもたらしました。

この会では、こうした画譜をもとに実際に写本を作成しながら、筆墨で行う絵画学習を追体験し、また、今日どこか断絶した感のあるその造詣意識にとゆるやかに触れる機会にしていければと考えております。この作業が、体験者それぞれの造詣意識や文化史上の問題意識にと結びついて、何がしか今日なりの可能性を再発見するための手掛かりになれば、と願ってもいるわけです。

この会では、まず自分の使うノートを半紙でつくるところから始めます。
そして写本を作成する為のテキストは先ず『芥子園画伝』から始めたいと思っております。『芥子園画伝』は、江戸時代中期以降の日本の漢画に新たなシーンを築き、その学習の支えとなったといっても過言ではない、理論書と図録を兼ねたテクストと云えましょう。

月一回、それぞれのペースで、筆墨に親しむ機会にとしていければと考えておりますので、小学校・中学校以来という方も、書道のお道具をお持ちいただき、お気軽にご参加いただければと思っております。なお、ご参加の方は各自墨(固形の物)と筆をお持ち下されたく存じます。
一人一巻の写本『芥子園画伝』が揃う日を楽しみに。
(中西レモン)


懐烟画譜によせて
 少し前まで、街中で歩いていても書き慣れた毛筆の注意書きなどを見かけることがあったが最近ではめっきり見ることがなくなった。恐らくは二十年ほどのことかと思うが、これに気づいたのは大阪千日前の書店で行草の商品紹介を掲示をしているのを見たときである。
主人の趣味もあるのだろうけれども、確かにこの様な掲示は見たことがあったから、かかる書店の掲示は習慣を変えないままきてしまったのだろうと思われた。
行体は読めるにせよ、現在草体はどれくらいの人が読める、いや文字として目にとめるだろうかと同時に感じたのを覚えている。だいたい手書きの掲示物すら一部の寺院で見るくらいしかもう見かけなくなった世間ではある。その中で手書きを模した書体もあり、手書きそのものも数ある趣味の一部と漠然と分類されるという感もある。

文化とは不断に更新されるがその足音は静かなようである。私はさまざまの変化に無頓着であるが、あるときある拍子に、私たちが過去に親しんだ、ある習慣が思い出されることがある。その時間的な飛躍は優に一世代を超えて、我々がしたこともない髷を頭に乗せていた頃が立ち現われることもあるのである。

たとえば何かしらかの色のある粉をつなぎを入れて練った物をまた溶いて、それを毛を束ね、それに持ち手として棒をつけたものを使い筆記する事は、絵を描いた経験ある者にとってみれば日常茶飯である。
この行為の単純は今回対象としている墨を使った画が描かれたところと全く変わりがないのである。
ひとたび各々比較すれば、自ずと似ているところを見、また如何してか似ていないところも認めることになるだろう。

たまさか我々の遊ぶ文化の持つ起伏の上を、親しみと新鮮さを以って散策してみることとしよう。
(高村健志)


・・・・・



懐烟画譜

ゆるやかに画譜を模写しながら筆墨に親しもうという集まりです。

12月12日(月)※月1回の開催予定
時間 19時〜
場所 路地と人
参加費1000円
初回の方も歓迎。半紙を用いて今後使うノート作りから始めます。要予約(rojitohito@gmail.com)初回の方は素材・資料代で1500円


*内容は、『芥子園画伝』を筆頭に順次画譜の写本作業を、それぞれのペースで進めます。
ご希望の画譜がある場合にはご相談ください。

参加希望の方・・・小中学校時代にお使いの書道セットをお持ちの方は書道セットをご持参下さい。
また、書道セットをお持ちでない方は、ご自身の筆(小筆で大丈夫です)と墨(固形の物)をお持ちください。
会を継続される方でご希望の方には、道具購入の相談に応じます。懇切丁寧にあてずっぽうの情報をお伝えいたします。


・・・・・


高村健志
昭和59年10月23日神戸市生まれ、通算引っ越し回数7回を経て画家、現在に至る。

中西レモン 
ぶらぶらしてる人。あれこれ首をつっこんできまして、このごろは庶民の唄と踊りと物語、あと絵画にも関心が回帰してきているようです。
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# by rojitohito | 2016-12-12 00:00 | 2016年終了イベント | Comments(0)

朗読室

「語りのことば」



語りをきく
語りのことばをよむ
こえにする

さまざまに味わい
語りが自身の身体をとおることで
生まれるなにかを
まってみる



現在、路地と人にて行われている
『小森はるか+瀬尾夏美 個展 「遠い火|山の終戦」』
の会場を間借りして
展示作品に囲まれながら
出品作家である小森はるかさん、瀬尾夏美さんをお迎えして
朗読室を行います。

お二人と語り
今回の作品の語りなど
伺いながら
語りにふれ
語りを身体で考える機会になれば幸いです。

いま声にしたいことばを持っておこしください。
会場の作品を声にしたい方や
ただこの場を聴く方も歓迎致します。

**


日時:12月10日(土)
19:00〜21:00(入料室500円・肴付き、途中入退室自由)
ゲスト:小森はるか+瀬尾夏美
場所:路地と人
ことばのこえの企画 クゼナミコ)

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# by rojitohito | 2016-12-10 00:00 | 2016年終了イベント | Comments(0)
遠い火の方へと旅立つ人らを見送って
    山の中で終戦を迎えた
     あの頃こどもだった人たち
70年の時のなかで幾度も思い出しては語られた記憶に、
    いまもう一度、耳をそばだてる

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小森はるか+瀬尾夏美 個展 「遠い火|山の終戦」
2016年11月12日(土)− 12月11日(日)


土・日・祝13:00-20:00/木15:00-21:00
*初日19:00-21:00/12月9日(金)15:00-21:00/最終日13:00-17:00
月火水金休み(ただし11月23日(水・祝)は除く)

入場料無料(イベントは有料)

*会期中イベント(参加費500円)
①オープニングトーク
11月12日(土)19:00-21:00

小森+瀬尾による作品解説など

②山本唯人 × 小森+瀬尾 
12月9日(金)19:00-21:00

東京大空襲・戦災資料センター主任研究員の山本氏をお迎えし、小森+瀬尾との対談を行います。

山本唯人
1972 年東京生まれ。専攻社会学(都市研究、空襲・ 災害研究)。青山学院女子短期大学助教、東京大空 襲・戦災資料センター主任研究員。

「朗読室」〜「語りのことば」
12月10日(土)19:00-21:00

(途中入退出自由)
企画:ことばのこえの企画

いま声にしたいことばを持っておこしください。
会場の作品を朗読してみたい方や
ただこの場を聴く方も歓迎致します。

*詳細はリンクを参照

***

「遠い火|山の終戦」によせて

岩手県陸前高田市と宮城県伊具郡丸森町を中心に訪ね、終戦の前後についてのお話を聞いて歩いた。なぜ終戦について話を聞いたのかと言えば、あるおじいさんに出会ったとき、彼が「話したい」と言ってくれたからである。彼は、宮城県の山間地、伊具郡丸森町の人であった。

彼に、なぜ私たちにそのことを話したかったのかと問うと、

「俺が今にいねぐなるとす、戦死しった兄貴のごどを知っでる人が誰もいねぐねってすまうがらねゎ。それが悔すぃ。」

と言う。死者について語る人に、津波のあとの陸前高田で、幾人も出会った。語りとは、今は存在しない人間を別の誰かの中に生きさせるような行為、あるいはそのような願い、かもしれない。

そのようなきっかけがあって、おじいさんの話を聞いた。おじいさんの話を聞いていると、当時少年だった彼の姿が目に浮かぶようだった。幾度となく思い返し、語っているからだろうか。彼はまるで、ひとつひとつを追体験しながら、目の前に浮かんでいることを、ことばで描写していくように話した。70年経って も鮮やかな記憶の地点が、そこにあった。そのような地点は、大きな出来事の周りに点在するのかもしれない、という予感がした。その後、終戦の前後の記憶のある人(そのくらいの年齢の人、とも言える)に出会えば、ちょっとしたお茶飲み話をゆっくり聞くようにして、そのなかで、その頃の話を聞くようになった。

私たちが今回主に話を聞いた2つの土地は山間地(陸前高田にも山際の集落がある)であり、お話を聞かせていただいた方々の年齢層も自ずと近しくなってくる。

すると、共通点と言えそうな事柄が、ふたつ浮き出て来た。

ひとつは、お別れの風景。兵隊さんを見送った光景、その場所。その多くは、駅やバスの停留所であった。山間地のちいさな集落では、直接的な戦火は見えない。けれど、線路の先、道路の先に、出征していく兵隊さんの姿が消えていったとき、戦地は確かに地続きであるということ、彼らがもう会うことも出来ない遠 い存在となる可能性を強く思うのだ、と。またそれらの場所は同時に、戦死者の遺骨を迎え入れる場でもあった。

お話を聞いたあと、時間があれば、お別れと迎え入れのその場所に連れて行ってもらった。風景は70年の時を経て、確かに変わる。けれど、必ずどこかにその姿の片鱗を抱えている。思い出して話すという経験によって、彼らの目は、それを風景から探すようになる。

「ああ、ここだここだ、確かに残っていだったねゎ。」

彼らは、それを見つけては、目を細めていた。

もうひとつは、彼らは幼少期に体験したそのことを、70年の間にさまざまな立場に立って、繰り返し体験し直しているということ。自分が母親になったとき、 教師になったとき、孫を持ったとき。年を重ねるごとに、あのときあの人はどう思っていたのだろう、ということを考える。例えば、軍国少女だった自分が、出 征する兄の姿を見ながら泣いている母親を叱責した、というエピソード。その後ガラリと価値観が変わった社会で思春期を過ごし、自分が母親になったとき、改 めて、子を戦地にやる母親の気持ちを思う。当時の自分を全否定する訳でも、母親への怒りがすべて消える訳でもない。でももう一度思い返して、立つ場所を微 妙にずらして、辺りをじっと見直す。(戦後、とてつもない価値観の変化をどのように受け止めましたか?と問うたとき、彼女はこうも答えている——「人間は 思うよりもたくますぃもんだ、というごどさ。昨日までのことが全て嘘だどなって世界が変わっても、それに合わせるもんなのさ。何よりかにより、生きていぐ こと、だから。思想どか価値よりも、生ぎるごどがあるからねゎ。」——そのうえで、と言うことなのだと思う)そして、語る。幾度となく更新され、変化をし 続けているであろう語り。いま私たちが聞かせてもらっている語りは、いったいどういうものだろう、とも思う。誰の、実際の、ということが本当の問題なので はないだろう、という直感がある。そして、彼らが更新して来た語りが孕むズレのようなものにこそ、他者が過去を想起し得る余白がある、とも思う。

私たちが出会えるのは、現在にある風景と語りでしかない。そこから、かつてのことを思い浮かべる方法として、いくつかの語りと目の前にあるいくつもの風景 から、点在するようにある視座を得て、辛うじて像を結んでいく、ということがあるような気がしてならない。史実を記録し直したい訳ではない。誰かの主張を 助長したい訳でもない。かつてそこにあった風景を、いま、見たいと思う。その像が結ばれるような場を、つくりたいと思う。その像はおそらく私や、鑑賞者の 身体の中で結ばれるべきものである。ズレをゆったりと孕みながら。

鮮やかな記憶の折り重なりの先にある風景は、いったいどのようなものだったろう。語りによって手渡された何やら大切なそれを、出来るだけ精確に誰かに渡せる方法を、その地点を、と思う。

2016/05/21
小森はるか+瀬尾夏美

***

小森はるか+瀬尾夏美
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映像作家の小森と画家で作家の瀬尾によるアートデュオ。2011年3月、ともに東北沿岸にボランティアに行ったことをきっかけにして活動を開始。2012年、岩手県陸前高田市に拠点を移し、以後、日々移り変わる風景と人びとのことばの記録を続けている。2015年、東北で活動する仲間とともに、記録を受け渡すための表現を実践的につくっていく組織「一般社団法人NOOK」を設立。現在、巡回展「波のした、土のうえ」を全国各地で開催している。
Komori Haruka + Seo Natsumi
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# by rojitohito | 2016-11-12 23:20 | 2016年終了イベント | Comments(0)

懐烟画譜

画論を読む茶話会に並行して、画譜に習う筆墨の集まりを始めます。

鉛筆と洋紙ノートの普及以前、日本では中国の漢字文化圏の下育まれた筆墨による筆記が専ら行われておりました。

当然絵画においても同じ道具が用いられたわけですが、さて、その時代の絵画学習は一体どのように行われていたのでしょう。

例えば、絵師の徒弟となった場合には、師匠の描いたお手本を模写することで、筆の使い方、モチーフの捕らえ方などの基礎を築き、その上で古きを守るに務めたり、さらに自らの特色を工夫し盛り込むなどしながら一人の画風を育む、といった大まかな学習過程があったようです。

また、さまざまな絵を見るために寺社や個人宅を訪ね、手控えに簡略にその構成を写し取ったり、場合によってはその絵を借り受けてこれを実寸大で模写をする。それは、今日のように印刷物や画像データで多様な絵画を手軽に見られる状況にはなかった時代に、彩色法や筆法などの技術、画面構成、各種画題と、さまざまな情報を獲得するための必要手段でもあったことが想像されます。

江戸時代、町人階層が豊かになるにつれ、出版も次第に盛んになってゆきます。
それまでは師弟関係を中心として得られるものであった上記の絵画に関する情報もまた、版に起こされるようになります。これに先行して、中国大陸では明末清初にかけて出版が盛んとなり、挿絵から展開して図像を集めた書籍、そして絵画に関する書籍の出版が行われました。これらは儒者らの手を介す等して日本へも輸入・紹介され、写本の作成はもとより、それら国内版の作成や、絵師による各種翻案版の作成にいたるなど、以後絵画へ出版物へと影響をもたらしました。

この会では、こうした画譜をもとに実際に写本を作成しながら、筆墨で行う絵画学習を追体験し、また、今日どこか断絶した感のあるその造詣意識にとゆるやかに触れる機会にしていければと考えております。この作業が、体験者それぞれの造詣意識や文化史上の問題意識にと結びついて、何がしか今日なりの可能性を再発見するための手掛かりになれば、と願ってもいるわけです。

この会では、まず自分の使うノートを半紙でつくるところから始めます。
そして写本を作成する為のテキストは先ず『芥子園画伝』から始めたいと思っております。『芥子園画伝』は、江戸時代中期以降の日本の漢画に新たなシーンを築き、その学習の支えとなったといっても過言ではない、理論書と図録を兼ねたテクストと云えましょう。

月一回、それぞれのペースで、筆墨に親しむ機会にとしていければと考えておりますので、小学校・中学校以来という方も、書道のお道具をお持ちいただき、お気軽にご参加いただければと思っております。なお、ご参加の方は各自墨(固形の物)と筆をお持ち下されたく存じます。
一人一巻の写本『芥子園画伝』が揃う日を楽しみに。
(中西レモン)


懐烟画譜によせて
 少し前まで、街中で歩いていても書き慣れた毛筆の注意書きなどを見かけることがあったが最近ではめっきり見ることがなくなった。恐らくは二十年ほどのことかと思うが、これに気づいたのは大阪千日前の書店で行草の商品紹介を掲示をしているのを見たときである。
主人の趣味もあるのだろうけれども、確かにこの様な掲示は見たことがあったから、かかる書店の掲示は習慣を変えないままきてしまったのだろうと思われた。
行体は読めるにせよ、現在草体はどれくらいの人が読める、いや文字として目にとめるだろうかと同時に感じたのを覚えている。だいたい手書きの掲示物すら一部の寺院で見るくらいしかもう見かけなくなった世間ではある。その中で手書きを模した書体もあり、手書きそのものも数ある趣味の一部と漠然と分類されるという感もある。

文化とは不断に更新されるがその足音は静かなようである。私はさまざまの変化に無頓着であるが、あるときある拍子に、私たちが過去に親しんだ、ある習慣が思い出されることがある。その時間的な飛躍は優に一世代を超えて、我々がしたこともない髷を頭に乗せていた頃が立ち現われることもあるのである。

たとえば何かしらかの色のある粉をつなぎを入れて練った物をまた溶いて、それを毛を束ね、それに持ち手として棒をつけたものを使い筆記する事は、絵を描いた経験ある者にとってみれば日常茶飯である。
この行為の単純は今回対象としている墨を使った画が描かれたところと全く変わりがないのである。
ひとたび各々比較すれば、自ずと似ているところを見、また如何してか似ていないところも認めることになるだろう。

たまさか我々の遊ぶ文化の持つ起伏の上を、親しみと新鮮さを以って散策してみることとしよう。
(高村健志)


・・・・・



懐烟画譜

ゆるやかに画譜を模写しながら筆墨に親しもうという集まりです。

11月7日(月)※月1回の開催予定
時間 19時〜
場所 路地と人
参加費1000円
初回の方も歓迎。半紙を用いて今後使うノート作りから始めます。要予約(rojitohito@gmail.com)初回の方は素材・資料代で1500円


*内容は、『芥子園画伝』を筆頭に順次画譜の写本作業を、それぞれのペースで進めます。
ご希望の画譜がある場合にはご相談ください。

参加希望の方・・・小中学校時代にお使いの書道セットをお持ちの方は書道セットをご持参下さい。
また、書道セットをお持ちでない方は、ご自身の筆(小筆で大丈夫です)と墨(固形の物)をお持ちください。
会を継続される方でご希望の方には、道具購入の相談に応じます。懇切丁寧にあてずっぽうの情報をお伝えいたします。


・・・・・


高村健志
昭和59年10月23日神戸市生まれ、通算引っ越し回数7回を経て画家、現在に至る。

中西レモン 
ぶらぶらしてる人。あれこれ首をつっこんできまして、このごろは庶民の唄と踊りと物語、あと絵画にも関心が回帰してきているようです。
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# by rojitohito | 2016-11-07 00:00 | 2016年終了イベント | Comments(0)
路地と人メンバー鶴崎が、と整体・川崎智子さんの話を聞く、
という形で継続してきた対話冊子『ある』は、
2014年4月から三年間継続目標で始まり、2017年3月で終りを迎えます。

『ある』は終わって無くなりますが、
無くなるということには、どんなイメージがあるでしょうか。
すこし寂しい感じでしょうか。
悲しい感じがするでしょうか。

整体においては、無くなることに、明るいイメージがあると聞きました。

『ある』最終回の収録として、座談会を開きます。
最後は、無くなることについて考えます。
どうぞお気軽にご参加ください。

(ここで話し合われたことは、この後冊子として形になり、発行されます。)




冊子『ある』座談会  無くなる

2016年11月6日(日)
13時15分から2時間ほど
参加料:500円(お茶付、おやつ持ち寄り歓迎)

〈話し手〉川﨑智子(と整体)





ある
ある は、あることに耳を澄まし、認知していくことを目的とした対話冊子です。
発行日 毎月第2日曜日(2014年4月〜2017年3月)
部 数 200部
定 価 200円
サイズ B4四つ折り
発 行 観察と編集


川﨑智子
1970年5月5日宮崎県生。不調をきっかけに出会った野口整体により体の全感覚が一致した自覚が生まれ、元気で丈夫に、自由になる。気を独学。2005年より整体活動開始。整体指導者として、「と整体」を主宰。

観察と編集
鶴崎いづみによる、観察と編集を基礎とする試み。主に出版などをおこなう。

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# by rojitohito | 2016-11-06 10:35 | 2016年終了イベント | Comments(0)
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『全国6会場で同時に同じ作品を飾る』展
2016年10月17日(月)-2016年11月5日(土)

16:00-20:00※ポスターの開催時間より変更になりました
入場料 無料
小田島等、倉科直弘、佐貫絢郁、鈴木寛和、山之内葵


『何で同じ作品を全国6カ所で飾ってんのか?トーク』
10月23日(日)14時〜

入場料1000円
小田島等、倉科直弘、佐貫絢郁、鈴木寛和、山之内葵

展示『全国6会場で同時に同じ作品を飾る』参加作家による展示解説。エディションとはなにか?なぜ同じ作品を飾るのか?その問いに迫ります


「エディション」とは何か?
私たちはこの共通の課題を模索するために表現の垣根を越えてここに集いました。
本展は、5人の表現者がそれぞれ異なるアプローチで複数制作した「同じ」(エディション)作品を「同時」に全国6会場(東京・名古屋・京都・大阪)で「飾る」ものです。それを通じて、美術作品はただ一人の作者の身体・思考と直結するという近代のオリジナリティ神話や原画一点主義、それにまつわる作品の尊厳性について問いを投げかけてみたい

【作家プロフィール】
・小田島等 Odazima hitoshi
1972年東京都生まれ。桑沢デザイン研究所卒業。 95年よりCD、広告物、書籍装丁のアートディレクションを多数手がける。
同時にイラストレーターとして活動。近年は展示活動も精力的に行う。
近著にデザイン&イラストのアーカイブ作品集『ANONYMOUS POP』(P-vine books)がある

・倉科直弘 Kurashina naohiro
1981年長野県生まれ。 写真家
大阪を拠点に昭和色濃く残る街や競馬場の人々を写すかたわら、看板や街の〈シミ〉を複写している。
2014年 アートエリアb1 サーチプロジェクト出展。
2015年 OURS MAGAZINE 連載。

・佐貫絢郁 Sanuki ayaka
1993年 静岡県生まれ。京都造形芸術大学大学院在籍。
ドローイング、gif、日本画、オブジェなど特定の手法に依らず制作。
近年の展示に、「第14回 グラフィック1_WALL」(ガーディアンガーデン・東京、2016年)。

・鈴木寛和 Suzuki hirokazu
1991年愛知県生まれ。
大阪大学文学研究科に在籍。
美術によって媒介される人間の集団に関心を持ち、現在は制作者集団「極」を中心に戦後関西の芸術動向について研究している。コーディネーターとして参加した展覧会に「home/format」(すみれ荘・大阪、2015年)がある。

・山之内葵 Yamanouchi aoi
1993年 岡山県生まれ。京都嵯峨芸術大学版画分野卒業。
既存のイメージを用いた作品とその他グッズを制作。主なグループ展「Thinking print vol.4 コラージュと版画、そして写真」、「スーパーライト/ハイパー紙」、「oneroom2015」


【展示会場】

《高円寺FAITH》
・定休日
水曜日

・営業時間
平日、祝前日 15:00~26:00
土曜 12:00~26:00
日曜、祝日 12:00~12:00
・アクセス
東京都杉並区高円寺南4-2-10 伊澤ビル

《路地と人》
・営業時間 16時〜20時
・定休日 水曜日 
・アクセス
東京都千代田区三崎町2-15-9 木暮ビル2階

《LIVERARY Office》
・定休日、営業時間はLIVERARYofficeのFacebookページ
または、LIVERARY http://liverary-mag.com/をご覧ください
・アクセス
愛知県名古屋市 中区新栄2丁目2−19 新栄グリーンハイツ106

《prinz》
・定休日 無休(木曜日のみランチ営業のみ)
・営業時間:ランチ11:00オープン16:00クローズ
     ディナー18:00オープン22:00クローズ
・アクセス
京都府京都市左京区田中高原町 5

《The 光》
・定休日、営業時間などの詳細は@toko_ikumotoをご覧ください
・アクセス
大阪市北区西天満4-8-1
080-3832-2879

《ninho》
・定休日 火曜日
・営業時間15時〜19時
・アクセス
大阪府大阪市北区西天満5丁目8−19 日亜ビル1階
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# by rojitohito | 2016-10-17 15:46 | 2016年終了イベント | Comments(0)

懐烟画譜

画論を読む茶話会に並行して、画譜に習う筆墨の集まりを始めます。

鉛筆と洋紙ノートの普及以前、日本では中国の漢字文化圏の下育まれた筆墨による筆記が専ら行われておりました。

当然絵画においても同じ道具が用いられたわけですが、さて、その時代の絵画学習は一体どのように行われていたのでしょう。

例えば、絵師の徒弟となった場合には、師匠の描いたお手本を模写することで、筆の使い方、モチーフの捕らえ方などの基礎を築き、その上で古きを守るに務めたり、さらに自らの特色を工夫し盛り込むなどしながら一人の画風を育む、といった大まかな学習過程があったようです。

また、さまざまな絵を見るために寺社や個人宅を訪ね、手控えに簡略にその構成を写し取ったり、場合によってはその絵を借り受けてこれを実寸大で模写をする。それは、今日のように印刷物や画像データで多様な絵画を手軽に見られる状況にはなかった時代に、彩色法や筆法などの技術、画面構成、各種画題と、さまざまな情報を獲得するための必要手段でもあったことが想像されます。

江戸時代、町人階層が豊かになるにつれ、出版も次第に盛んになってゆきます。
それまでは師弟関係を中心として得られるものであった上記の絵画に関する情報もまた、版に起こされるようになります。これに先行して、中国大陸では明末清初にかけて出版が盛んとなり、挿絵から展開して図像を集めた書籍、そして絵画に関する書籍の出版が行われました。これらは儒者らの手を介す等して日本へも輸入・紹介され、写本の作成はもとより、それら国内版の作成や、絵師による各種翻案版の作成にいたるなど、以後絵画へ出版物へと影響をもたらしました。

この会では、こうした画譜をもとに実際に写本を作成しながら、筆墨で行う絵画学習を追体験し、また、今日どこか断絶した感のあるその造詣意識にとゆるやかに触れる機会にしていければと考えております。この作業が、体験者それぞれの造詣意識や文化史上の問題意識にと結びついて、何がしか今日なりの可能性を再発見するための手掛かりになれば、と願ってもいるわけです。

この会では、まず自分の使うノートを半紙でつくるところから始めます。
そして写本を作成する為のテキストは先ず『芥子園画伝』から始めたいと思っております。『芥子園画伝』は、江戸時代中期以降の日本の漢画に新たなシーンを築き、その学習の支えとなったといっても過言ではない、理論書と図録を兼ねたテクストと云えましょう。

月一回、それぞれのペースで、筆墨に親しむ機会にとしていければと考えておりますので、小学校・中学校以来という方も、書道のお道具をお持ちいただき、お気軽にご参加いただければと思っております。なお、ご参加の方は各自墨(固形の物)と筆をお持ち下されたく存じます。
一人一巻の写本『芥子園画伝』が揃う日を楽しみに。
(中西レモン)


懐烟画譜によせて
 少し前まで、街中で歩いていても書き慣れた毛筆の注意書きなどを見かけることがあったが最近ではめっきり見ることがなくなった。恐らくは二十年ほどのことかと思うが、これに気づいたのは大阪千日前の書店で行草の商品紹介を掲示をしているのを見たときである。
主人の趣味もあるのだろうけれども、確かにこの様な掲示は見たことがあったから、かかる書店の掲示は習慣を変えないままきてしまったのだろうと思われた。
行体は読めるにせよ、現在草体はどれくらいの人が読める、いや文字として目にとめるだろうかと同時に感じたのを覚えている。だいたい手書きの掲示物すら一部の寺院で見るくらいしかもう見かけなくなった世間ではある。その中で手書きを模した書体もあり、手書きそのものも数ある趣味の一部と漠然と分類されるという感もある。

文化とは不断に更新されるがその足音は静かなようである。私はさまざまの変化に無頓着であるが、あるときある拍子に、私たちが過去に親しんだ、ある習慣が思い出されることがある。その時間的な飛躍は優に一世代を超えて、我々がしたこともない髷を頭に乗せていた頃が立ち現われることもあるのである。

たとえば何かしらかの色のある粉をつなぎを入れて練った物をまた溶いて、それを毛を束ね、それに持ち手として棒をつけたものを使い筆記する事は、絵を描いた経験ある者にとってみれば日常茶飯である。
この行為の単純は今回対象としている墨を使った画が描かれたところと全く変わりがないのである。
ひとたび各々比較すれば、自ずと似ているところを見、また如何してか似ていないところも認めることになるだろう。

たまさか我々の遊ぶ文化の持つ起伏の上を、親しみと新鮮さを以って散策してみることとしよう。
(高村健志)


・・・・・



懐烟画譜

ゆるやかに画譜を模写しながら筆墨に親しもうという集まりです。

10月3日(月)※月1回の開催予定
時間 19時〜
場所 路地と人
参加費1000円
初回の方も歓迎。半紙を用いて今後使うノート作りから始めます。要予約(rojitohito@gmail.com)初回の方は素材・資料代で1500円


*内容は、『芥子園画伝』を筆頭に順次画譜の写本作業を、それぞれのペースで進めます。
ご希望の画譜がある場合にはご相談ください。

参加希望の方・・・小中学校時代にお使いの書道セットをお持ちの方は書道セットをご持参下さい。
また、書道セットをお持ちでない方は、ご自身の筆(小筆で大丈夫です)と墨(固形の物)をお持ちください。
会を継続される方でご希望の方には、道具購入の相談に応じます。懇切丁寧にあてずっぽうの情報をお伝えいたします。


・・・・・


高村健志
昭和59年10月23日神戸市生まれ、通算引っ越し回数7回を経て画家、現在に至る。

中西レモン 
ぶらぶらしてる人。あれこれ首をつっこんできまして、このごろは庶民の唄と踊りと物語、あと絵画にも関心が回帰してきているようです。
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# by rojitohito | 2016-10-03 00:00 | 2016年終了イベント | Comments(0)
行星 행성 惑星 -東京自治区
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9月11日~9月17日の期間、東京周辺の自律系スペース、高円寺(素人の乱)、新宿(Café★Lavandería、模索舎、IRREGULAR RHYTHM ASYLUM)、神保町(美学校)、下北沢(気流舎)、国立(かけこみ亭)etc.を中心に、中国、韓国、台湾などの東アジアから音楽家、美術家、アクティヴィストetc. が集まり、開催される「NO LIMIT 東京自治区」。

私たちは、国家の枠組内だけで物事を考えるのではなく、より多様で幅広い社会のあり方についてアジアの友人たちと一緒い想像し、話し合い、実践したいと考えています。長時間労働&大量消費に依らない社会システム、食料やエネルギーの自給、持続可能な暮らしを模索したり、お金を媒介とせずにお互いに遊んだり、交流したり、学んだりできるような社会を作りたい。そのような考え方のもとに、カフェや居酒屋、文化的スペースを作り、運営している人々を日本、韓国、香港、台湾、中国など各地から呼び、同じ気持ちを共有する東京の場所やスペースで、今回のフェスを開催していきたいと考えています。

国境を越えて、国家の利益や消費社会とは「別の社会」を自分たちの手で創りだすこと、
それぞれが、そのひとのあるがまま個人の存在を慈しまれ、
自由に存在するための運動であること、
その試みであり、実践であるこの「東京自治区」に、路地と人も共鳴し、
展示、ライヴ、夕食で参加します。

東京自治区関連展示として、
Lorna Wen(台湾)とEddie Choo (マレーシア)による日本滞在記録の写真展、
また韓国・ソウルにて都市開発と抗うデザイン・アート・コレクティヴ「Listen to the city」の作品、活動を紹介する展示を開催します。
また最終日17日には、日本国内の音楽家、東京を拠点に活動する「鶯色」と、
京都・岐阜・関西を拠点に活動する「久保田健司 阪本愛子 小関千恵」による演奏会を開催します。

それぞれの国や、街の片隅でおきる冷酷さが、
より冷たさを深めるとき、
分断された ひとびとを むすびつけるのは
彼/ 彼女らの ことばや うた ではないかと、
それぞれの辺境の地を重ねて、おもう。

誰かの辺境は、誰かの辺境とつながっていると。
ここと、よそ
背合わせの背中に、彼 / 彼女らの体温を感じるだろうと。

いくつかのことばや旋律が入り混じる一週間。
違う街や 違うことば
けれど近しい、親愛なる重なりを求めて、
路地と人での この展示とライヴを 茨木のり子の詩から、
「行星 행성 惑星」
と名づけました。

この惑星は、どんなふうに 廻るでしょうか。

ささやかな夕食を、ともに。
みなさまの来室を こころよりお待ちしています。
文責:原田淳子/路地と人

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

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行星 행성 惑星 -東京自治区


◆Lorna Wen, Eddie Choo 展
トム◆処女破壊王 / Tom the Virginbreaker in Tokyo
9月3日(土)~9月9日(金)
13:00-19:00
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架空の刺青彫り師 "Tom" が、未知の街、東京を彷徨う
Tom の眼(=写真)が捉えた日本の街
行き交う人々に添えられたそれぞれの架空の物語;刺青(=ドローイング)

台湾・台北市にある國立臺北藝術大學に在籍している
Lorna Wen(台湾)のドローイングと Eddie Choo(マレーシア)の写真による日本滞在記。
神話・寓話性をモチーフに、肉感的な緻密な線描画を手がける Lona Wen、
また自身の身体と自身を取り巻く環境、装置との相関関係を捉える Eddie Choo、
ふたりはこの8月、日本に滞在し(Lona Wenは多摩美術大学彫刻科に交換留学生として来日)、
彼女らの眼が捉えた日本の街、そこに行き交う人々を露出する。

今展示は、
LornaとChooによる「Fake Skin Tatoo Project」の処女航海にあたる。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
Okbaraji Alley -Listen to the city
9月11日(日)~9月17日(土)
土日13:00-19:00
平日19:00-22:00
※17日は展示は17時まで

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
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Okbaraji Alley -
オッパラジの小径

2007年にソウルを拠点として結成されたデザイン・アート・コレクティヴ「Listen to the city」。
韓国政府や巨大企業による都市再開発事業に伴う強制撤去や排除、またダム建設や原発建設などの自然環境破壊に対し、自身も現場の反対活動に身を投じながら、デザイン・美術・音楽を通じ、多岐にわたるプロジェクト、リサーチを企画・実践しています。
ディレクターであるパク・ウンソンをはじめとするメンバーは総勢4名。‘00代以降活躍している韓国の若手表現者、音楽家・美術家たちとゆるやかなつながりを持ち、メンバーは入れ替わりながら、近年映画化(『party51』)もされたホンデ地区の再開発に伴う「トゥリバン闘争」などの抵抗運動を、これまでの韓国の社会運動の形式から逸脱し、より創造的な観点での活動となっています。

路地と人はこれまで「Listen to the city」と、2013年11月「ソウルー東京 都市交換交流 ワークショップ」(企画:太田エマ)を路地と人で開催、2014年10月にソウルで開催された「TRANSITION CITY: HACKING THE CITY」参加を通じ、交流を深めてきました。

「Listen to the city」の主なる手法、映像、写真、出版物は、そこで生じている過酷な闘争の模様、また解決すべき問題点を、圧倒的な熱意と丹念な調査、そして静謐な美しさをもって、真摯に世界に発信し続けています。
この2016年にはソウル北西部 옥바라지골목(okbaraji kolmok) オッパラジ地区の再開発による強制撤去に対して、美術家、音楽家とともに抵抗運動を継続してきました。
本展示では オッパラジでの強制撤去に反意を表し、オッパラジ地区の失われた記憶を紡ぐべく、強制撤去着工を捉えた映像作品、「옥바라지골목 Okbaraji Alley | Ueta Jiro」を上映します。

またこれまでのListen to the cityの活動のなかから近年の出版物の展示をします。
資料はどなたも読むことができます。

失われた小径から、遺された記憶を紡ぐこと

ソウルより 遠くはなれて、
映し出された壊されゆく小径から、彼らの声が聴こえるでしょうか?


■上映映像
옥바라지골목 Okbaraji Alley
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리슨투더시티 Listen to the City, 우에타지로 Ueta Jiro
Korea | 2016 | Color | Stereo | 18min | HD
This film was invited to Seoul Museum of Art 2016, International Film Festival 2016

韓国、ソウル市中心部の北西に位置し、かつての「西大門刑務所」の向かいにある 옥바라지골목(okbaraji kolmok)オッパラジ、人びとが「差し入れ横町」と呼ぶ地区が、ソウル市の再開発事業に伴い、強行解体が行われている。

西大門刑務所は、朝鮮半島で初めての近代的な監獄として、日本の植民地支配時、日本政府が1908年に建築した。この監獄には朝鮮独立運動に従事した活動家や、反共軍事独裁政権に抵抗する民主化運動に参加した人びとも多く収容された。1987年に刑務所としての機能が移転、閉所した後も、朝鮮独立運動弾圧の象徴としてかつての刑務所をそのまま博物館として遺されている。

「差し入れ横町」は、西大門刑務所に収監された民主化運動に尽力した人々を支援する、名も知れぬ市井の人が集まり、彼らが留まるための旅館や店舗などが立てられた地区となったが、ソウル市はこの「差し入れ地区」から住人を排除し、建物、小径まで根こそぎ取壊し、高層マンションを建造する再開発事業を強行している。
この再開発に対し、この地区を民主化運動の歴史的価値のある地区として保全する為の市民委員会が立ち上がり、Listen to the city や音楽家、詩人、パフォーマーが日夜、抗議かを繰り広げた。
2016年8月26日、27日、28日には市民団体とListen to the city パク・ウンソンらにより、集会が開かれ、スピーチや、ダン・ビョンソン、ヤマガタ・ツイークスターによる路上演奏、パフォーマンスが行われたが、その後もソウル市による強制撤去は執行され、建物と小径に至る全地区は完全に撤去された。

ジロウ・ウエタとパク・ウンソンは2016年2月頃から撮影を開始し、この映像は撤去が開始された当時のようを捉えている。本品は2016年国際映像祭出品作品として上映された。


■展示資料一覧

・『싸움 Protest / 2016』
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「民族の写真研究会(民写研)」の会員5名(ガァン・センキ、パク・スンファ、ソンヒョク、イ・ソヒェ、イム・ソクヒョン)による記録である。催涙弾が飛び交う街頭で、メンバー5人が残したフィルムは、なんと10万カットにも及ぶ。これらの写真のネガフィルムは、2007年に民主化運動記念事業会資料館に寄贈されている。
『??/Protest』に掲載された写真の撮影時期は、
1989年1月21日の「全国民族民主運動連合結成大会」から
1993年12月6日「ギム・ビョンゴン3周忌追悼式」までである。

・『밀양, 10년의 빛 Miryang, Light of 10 years / 2015』
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送電線の建設を巡り、韓電密陽(ミリャン)に対し、
東面(サンドンミョン)、麗水(ヨス)の村住民たちが起こした10年に渡る密陽闘争の記録。

・『TRANSITION CITY: HACKING THE CITY 전환도시: 해킹더시티 / 2014』
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2014年ソウルにて3日間に渡り開催されたフォーラム1,2と、路上ライヴのフェスティヴァルのカタログ。
フォーラムには世界各地から活動家、芸術家、自律スペースの運営者などが招かれ、全パネリストのテキスト講演を掲載。フェスティヴァル・ディレクターはListen to the city のパク・ウンソン。
路地と人は 「フォーラム2:Techne of Independency」に招聘され、路地と人運営メンバーの原田淳子がパネリストとして参加。

・내성천 생태도감 An Illustrated Guide to the Flora and Fauna of Naeseong Rive
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韓国政府が莫大な資金を投じて進めた国家プロジェクト「4大河川事業」への抵抗の記録。
河”という共通空間(communal space)の強奪であり、共通資産(common wealth)の強奪であるこの河川事業は、5億7,000万立方メートルに及ぶ最悪の自然環境破壊事業となった。
「4大河川事業」の永住ダム建設により水没予定地となった乃城川(ネソンチョン)、Listen to the cityは2011年から30回を越える調査し、韓国でも珍しい、砂の岸をもつ美しい乃城川に住まう、豊かな生態を描いた。
“絶滅危惧種約20種余りの生息地である乃城川が保護対象ではないならば、大韓民国で保護しなければならない価値がある所が果たしてあるでしょうか?”


・『내성천 강 모래 길 The Sandy Course of the Naeseong River / 2012』
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「4大河川事業」への抵抗の記録。
甚大な環境破壊を生むこれらの事業に対し、Listen to the cityをはじめ、多くの市民また若い活動家、芸術家たちは、ソウル中心部に「モレ」という箱型の展示スペースを設置し、乃城川の周辺地域に住む人々のコミュニティや自然環境が失われようとしている現状を多くの人々に伝える活動を起こした。

企画・展示:原田淳子/路地と人
Special Thanks:親愛なる Eunseon Park/Listen to the city, Jiro Ueta /ジロさん
展示協力:Irregular Rhythm Asylum(資料提供、テキスト), 東京自治区



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
Live 行星 행성 惑星
9月17日(土)
19時半開場/20時開演
1,500円
出演:
鶯色(鈴木美紀子 山田民族)
久保田健司 阪本愛子 小関千恵

◆夕食
9月12日,13日,15日,16日
19:30-21:30
おにぎり、うどん、ほうとう etc, ミルク珈琲
無料

◇「惑星」
ひとびとは やがて
ミルク珈琲色になるだろう
黒・白・黄が 烈しくまじり
煎れたての熱いミルク珈琲の色に

言葉は いつの日にか 世界に
共通のものを編みだすだろう
母国語はそれぞれの方言となって
野の花のように なつかしまれ

血は どれだけ流せばいいのか
流産はどれだけ繰返せばいいのか
ゆっくり 廻る さびしい 惑星

ばらばらなものを 一ツにしたい
何十億年も前からの 執念を軸に
猛烈な 癇癪玉まで 手に入れて

-茨木のり子

Lorna
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http://lornavincentwen.wix.com/lorna-wen
1994.10 Born in Taipei,Taiwan.
Growing up in Miaoli, Taiwan.
Now studying in Taipei, Taiwan.
<Education>
2013.06 Graduated from Hsinchu Girls’ Senior High School
2013.09 Studying at Fine Arts B.A. Taipei National University of Arts,
2016.04 Exchanging in Sculpture B.A. Tama Art University
<Exhibition>
2012.09 Life 4 people Group Exhibition
2015.08 Fake Skin Tattoo Project Exhibition
2015.08 Good Good 16 people Group Exhibition
<Studio>
2015.12 ALOX clothing design studio(http://lornavincentwen.wix.com/aloxstudio)
2015.12 Lorna design studio(http://lornavincentwen.wix.com/lorna-wen)
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<恐懼 Fear>
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<神 艾洛克斯 God ALOX>

Eddie Choo Wen Yi
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http://eddiechoowenyi.wix.com/1052
graduated from Dasein Academy of
Arts in Fine Arts Diploma with full scholarship on 2007.
Currently study B.A program in Fine Arts on Taipei
National University of Arts.
In 2010, she has been involved in Pudu Community Art
Project. In 2013, she participated in artist-in-residence
and her first solo exhibition in Lostgens Art Space. In
2015, she received an award “Outstanding Art Prize of
School of Fine Arts” by Taipei National University of Arts
and also exhibited her artworks at Kuandu Museum of
Fine Arts (Taipei) in the group exhibition which is theme
“This is not a poisoned apple”.
Eddie’s field interest are the relationship between body
and things surrounding in her daily routine. She assume
that every objects has a memory behind our daily
routine.
「Installation of Dalala of Madline」 https://player.vimeo.com/video/151742344

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Listen to the city
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http://listentothecity.org/
We temporarily removed members name because
the S.Korean Government censored our activities.
Listen to the City is a art-design-urbanism-activism collective, consist with 4 members but the members are flexibly changing. They also running a publisher and a design studio.

They started in 2009, visualized invisible substances of urban spaces and shows conflict inside of the cities. Since 2011 Listen to the City focuses on the river development issues and how the capital and the government take over 'the commons'. They are interested in how humanity can transit unsustainable system to humble sustainable system and they have been experimented roll of the arts, the designs and the urban planning to change the system.

Listen to the City designs various direct actions not just books and exhibitions such as Seoul tours, General strike 2012 Transition City etc. Especially Listen to the City has been researching on the Naeseong River since 2009 with Buddhist nun green activist Jiyul.

Exhibition(http://listentothecity.org/About)
2016
사회 속 미술 - 행복의 나라, 북서울 시립미술관
Land of Happiness, Seoul Museum of Seoul, North branch
국제실험영화제 초청, 공동의 좌표: 한국의 예술가 콜렉티브
Shared Standing Grounds: Art Collectives in Korea, International Experiment Film Festival, Seoul

鶯色
F.L.Y.、AMEPHONE’s attc、パグタスなどで活動する山田民族と現マヘル・シャラル・ハシュ・バズの鈴木美紀子による男女二人の@プシケデリックフォークデュオ。
70年代ジャパニーズフォークの体を取りながらも一筋縄ではいかないサウンドと、そこに独特の言語感覚で紡がれたシュールな白昼夢が次々と現れては消えていく。
http://uguisuiro.maomusic.tokyo/



◇久保田健司 阪本愛子 小関千恵
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 https://soundcloud.com/user-589933174

「真夜中のストーブ」

「くも」

「What a wonderful world」

「いつでも咲いていられるのは」




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# by rojitohito | 2016-09-03 00:00 | 2016年終了イベント

懐烟画譜

画論を読む茶話会に並行して、画譜に習う筆墨の集まりを始めます。

鉛筆と洋紙ノートの普及以前、日本では中国の漢字文化圏の下育まれた筆墨による筆記が専ら行われておりました。

当然絵画においても同じ道具が用いられたわけですが、さて、その時代の絵画学習は一体どのように行われていたのでしょう。

例えば、絵師の徒弟となった場合には、師匠の描いたお手本を模写することで、筆の使い方、モチーフの捕らえ方などの基礎を築き、その上で古きを守るに務めたり、さらに自らの特色を工夫し盛り込むなどしながら一人の画風を育む、といった大まかな学習過程があったようです。

また、さまざまな絵を見るために寺社や個人宅を訪ね、手控えに簡略にその構成を写し取ったり、場合によってはその絵を借り受けてこれを実寸大で模写をする。それは、今日のように印刷物や画像データで多様な絵画を手軽に見られる状況にはなかった時代に、彩色法や筆法などの技術、画面構成、各種画題と、さまざまな情報を獲得するための必要手段でもあったことが想像されます。

江戸時代、町人階層が豊かになるにつれ、出版も次第に盛んになってゆきます。
それまでは師弟関係を中心として得られるものであった上記の絵画に関する情報もまた、版に起こされるようになります。これに先行して、中国大陸では明末清初にかけて出版が盛んとなり、挿絵から展開して図像を集めた書籍、そして絵画に関する書籍の出版が行われました。これらは儒者らの手を介す等して日本へも輸入・紹介され、写本の作成はもとより、それら国内版の作成や、絵師による各種翻案版の作成にいたるなど、以後絵画へ出版物へと影響をもたらしました。

この会では、こうした画譜をもとに実際に写本を作成しながら、筆墨で行う絵画学習を追体験し、また、今日どこか断絶した感のあるその造詣意識にとゆるやかに触れる機会にしていければと考えております。この作業が、体験者それぞれの造詣意識や文化史上の問題意識にと結びついて、何がしか今日なりの可能性を再発見するための手掛かりになれば、と願ってもいるわけです。

この会では、まず自分の使うノートを半紙でつくるところから始めます。
そして写本を作成する為のテキストは先ず『芥子園画伝』から始めたいと思っております。『芥子園画伝』は、江戸時代中期以降の日本の漢画に新たなシーンを築き、その学習の支えとなったといっても過言ではない、理論書と図録を兼ねたテクストと云えましょう。

月一回、それぞれのペースで、筆墨に親しむ機会にとしていければと考えておりますので、小学校・中学校以来という方も、書道のお道具をお持ちいただき、お気軽にご参加いただければと思っております。なお、ご参加の方は各自墨(固形の物)と筆をお持ち下されたく存じます。
一人一巻の写本『芥子園画伝』が揃う日を楽しみに。
(中西レモン)


懐烟画譜によせて
 少し前まで、街中で歩いていても書き慣れた毛筆の注意書きなどを見かけることがあったが最近ではめっきり見ることがなくなった。恐らくは二十年ほどのことかと思うが、これに気づいたのは大阪千日前の書店で行草の商品紹介を掲示をしているのを見たときである。
主人の趣味もあるのだろうけれども、確かにこの様な掲示は見たことがあったから、かかる書店の掲示は習慣を変えないままきてしまったのだろうと思われた。
行体は読めるにせよ、現在草体はどれくらいの人が読める、いや文字として目にとめるだろうかと同時に感じたのを覚えている。だいたい手書きの掲示物すら一部の寺院で見るくらいしかもう見かけなくなった世間ではある。その中で手書きを模した書体もあり、手書きそのものも数ある趣味の一部と漠然と分類されるという感もある。

文化とは不断に更新されるがその足音は静かなようである。私はさまざまの変化に無頓着であるが、あるときある拍子に、私たちが過去に親しんだ、ある習慣が思い出されることがある。その時間的な飛躍は優に一世代を超えて、我々がしたこともない髷を頭に乗せていた頃が立ち現われることもあるのである。

たとえば何かしらかの色のある粉をつなぎを入れて練った物をまた溶いて、それを毛を束ね、それに持ち手として棒をつけたものを使い筆記する事は、絵を描いた経験ある者にとってみれば日常茶飯である。
この行為の単純は今回対象としている墨を使った画が描かれたところと全く変わりがないのである。
ひとたび各々比較すれば、自ずと似ているところを見、また如何してか似ていないところも認めることになるだろう。

たまさか我々の遊ぶ文化の持つ起伏の上を、親しみと新鮮さを以って散策してみることとしよう。
(高村健志)


・・・・・



懐烟画譜

ゆるやかに画譜を模写しながら筆墨に親しもうという集まりです。

8月31日(水)※月1回の開催予定(都合により9月の会は8月末に行います。)
時間 19時〜
場所 路地と人
参加費1000円
初回の方も歓迎。半紙を用いて今後使うノート作りから始めます。要予約(rojitohito@gmail.com)初回の方は素材・資料代で1500円


*内容は、『芥子園画伝』を筆頭に順次画譜の写本作業を、それぞれのペースで進めます。
ご希望の画譜がある場合にはご相談ください。

参加希望の方・・・小中学校時代にお使いの書道セットをお持ちの方は書道セットをご持参下さい。
また、書道セットをお持ちでない方は、ご自身の筆(小筆で大丈夫です)と墨(固形の物)をお持ちください。
会を継続される方でご希望の方には、道具購入の相談に応じます。懇切丁寧にあてずっぽうの情報をお伝えいたします。


・・・・・


高村健志
昭和59年10月23日神戸市生まれ、通算引っ越し回数7回を経て画家、現在に至る。

中西レモン 
ぶらぶらしてる人。あれこれ首をつっこんできまして、このごろは庶民の唄と踊りと物語、あと絵画にも関心が回帰してきているようです。
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# by rojitohito | 2016-08-31 00:00 | 2016年終了イベント | Comments(0)

朗読室

〜[a:]からはじめる〜



「読書と朗読」




なにかに誘われて
偶然
馨りたつことば

出会ったなら
ことばを眼で追うこと
だけでは飽き足らず
自身の息を声にのせて、ことばにして
眼で味わい
耳で味わい
声にした感触を舌で味わいながら
余韻やそこから生まれた想像をも
その場で起きた変化として
この身体まるのままで味わいたくなる。

それを読むとよぶのなら
なんと奥深いことだろう。

最後にひとこと。

ごちそうさまでした。

**

現在制作中の
冊子[a:]
と連動する形で、
新しく朗読室を開いております。

[a:]編集長の佐々木智子さんを
アドバイザーとしてお招きし、

冊子の中で扱われる
キーワードに焦点をあて
実際に
身体から考えていきます。

今回は原点にかえり
読書ということについて
あらためて触れられたらと思います。

すでにある誰かのことば
今生まれているじぶんのことば
声にしたいことばを持ってお越し下さい。
聴きたいだけでも構いません。

お待ちしております。

***

【朗読室〜[a:]からはじめる〜 7 】

「読書と朗読」

期日:8月23日(水)19:30から2時間くらい

入料室:500円(肴付き)

場所:路地と人

*途中入退室自由

ことばのこえの企画 クゼナミコ、企画協力/[a:]編集長 佐々木智子)



※冊子[a:]
冊子[a:]第1号では、生活環境や芸術といったジャンルを問わずに、「ことば」について考えます。形のないコトバ、表れとしてのことばについて考え実験する試みです。
冊子名の[a:]は発音記号に由来。


※佐々木智子
青森県生。
2013年まで、Yotsuya Art Studiumに在籍。
在籍中の課題を通して、平面・絵本の制作を始める。
現在、平面・絵本・詩の制作。
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# by rojitohito | 2016-08-23 00:00 | 2016年終了イベント | Comments(0)

JR水道橋駅のうら路地にある古い建物の2階で展示や催しを行う「路地と人」のサイトです


by rojitohito