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来る12月25日のクリスマス、
夕刻より路地と人では原田企画による昔話語りをします。

寒さが厳しくなる年の瀬ですが、会場をあたたかくしてお待ちしております。
街を散歩した帰りにお休みしたい方、
どこかいくあてもないけど、どこか行きたい方、
ただぼんやりしたい方も歓迎です。
聖夜のひととき、昔話に耳を傾ける夕べにお越しください。
こころよりお待ちしております。


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【唄え!メルヒェン】

現代では絵本や本など活字として触れることが多い昔話ですが、
もともと昔話=メルヒェン は、何百年ものあいだ、
無数の人々によって、口で語られ、耳で聴かれてきた形のない文芸で、
独特な語り口や物語のリズムをもちながら、
語り手によって語られる、その時間の中だけに存在してきました。

およそ今から二百年前、1812年のクリスマスも近い頃、
ドイツのヤーコプ・グリムとヴィルヘルム・グリムの兄弟は、
失われつつあった口語りの物語を、人生をかけて採集し、一冊の本にまとめ、
「グリム童話集(原題:子どもと家庭のためのメルヒェン)」として出版しました。
かれらが採集することで人々の記憶の中から紡がれたメルヒェンは、
世界に広がり、いまでは日本のこどもたちにも広く知られています。

そしてその1812年の第1版から最終版の第7版(1857年)の45年のあいだに、
グリム童話も、語りの文学から読む文学へと形を変えてきました。
いま「グリム童話集」といわれるものは第7版のものが一般的になりますが、
25日には、口語りの要素がまだ残されている
「グリム童話集 第二版」(1819年版/小澤俊夫訳)から10話、抜粋して読みます。
(※)

幾世代にも渡って紡がれてきた昔話は、かたちのない種のようなもので、
そこには子どもたちがたくましく生きるための知恵と願いがこめられています。
そんな昔話は現代のこどもたち、そしておとなにとっても、
花/知恵となり、実/肉になるのではないかと思います。
また子ども成長や、生命のさまをあつかう昔話のなかには、
命を奪う残酷なお話もありますが、生まれ死にゆく生命の質と向き合うこと、
そこに昔話からのメッセージの本質があるようにも思えます。

聖なる夜のひととき、路地と人の扉を開けています。
すきなときにお越しください。
ぶどうジュースと、ささやかなワインを用意します。
会場には簡単な「昔話ってなあに?」のレジュメも置いておきますので、
それを手にしつつ、ゆっくりと昔話を耳で楽しんでいただけたら幸いです。
みなさまのお越しをお待ちしています。
原田企画


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“わたしたちがもとめているのは、
 不正なこともかくさない正直な物語の真実のなかにある純粋性です。
 …
 わたしたちはこの本を、善意の手にゆだねます。
 そこにひそんでいる、祝福してくれる力を信じながら。
 そしてわずかにのこったこれらの詩を、
 まずしい人、つつましやかな人たちによころんでわかちあえない人たちの目には、
 ふれないでほしいとねがっています。 1819年 カッセルにて”
 ヤーコプ・グリム、ヴィルヘルム・グリム「1819年第二版序文より」
(「グリム童話の誕生」小澤俊夫著一部抜粋)



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■12月25日(日)15:00 - 20:00 入場無料、入退場自由

■語るおはなし:
15:00 灰かぶり 20mini.
   40 神さまのけだものと悪魔のけだもの 8mini.

16:00 こわがることを習いに出かけた若者の話 25mini.
   40 ペテン師と大先生 8mini.

17:00 鉄のストーヴ 20mini.
   40 名付け親になった死神 8mini.

18:00 三本の金髪を持った悪魔 17mini.
   40 寿命 5mini.

19:00 白雪姫 25mini.
   40 星の金貨 8mini.

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“むかし、まだねがいがかなったころ、
 ひとりの王子が年とった魔女にのろいをかけられて、
 森の中のおおきなストーブにとじこめられました。”「鉄のストーブ」


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“…やがて、また別の男が近づいて来て、「わしを名づけ親にしなさい」といった。男は、
「おまえさんはだれだね」と、きいた。
「わしは死に神じゃ。わしは、すべてのものを平等にあつかう」すると男がいった。
「あんたがいい。あんたは金持ちも貧乏人も区別なしにつれていくからな。
 あんたに子どもの名づけ親になってもらおう」”「名づけ親になった死に神」



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 “…あるとき、お父さんが下の子にいいました。
 「いいか、よく聞け。おまえは大きくなったのに、なんの役にもたちゃしない。
  兄さんはしっかりはたらいているぞ。
  おまえも、何かを習ってパンをかせがなきゃならない。
 「いや、お父さん。ぼくも何かを習いたいと思ってんだよ。
  できれば、こわがることを習いたいなあ。あれはまだ、ちっともわからないもので」と、
  下の子は答えました。”「こわがることを習いに出かけた若者の話」


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“昔むかし、あるところに、小さな女の子がいました。
 女の子は、お父さんもお母さんも死んでしまって、ひとりきりでした。
 とてもまずしくて、住む家もなければ、ベッドもありません。
 しまいには、今、着ている服と、手に持っているひときれのパンのほかは、
 何ひとつなくなりました。”「星の銀貨」


絵:オットー・ウベローデ(「語るためのグリム童話」小峰書店)

※参考文献
小澤俊夫「グリム童話の誕生 聞くメルヒェンから読むメルヒェンへ」朝日新聞出版
小澤俊夫「昔話の語法」福音館書店
「完訳グリム童話」小澤俊夫訳/ぎょうせい
「語るためのグリム童話」小峰書房/監修:小澤俊夫/再話:小澤昔ばなし研究所
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by rojitohito | 2011-12-20 01:07 | 2011年終了イベント | Comments(0)
みなさまどうもありがとうございました。盛況のうちに会を終えることができました。

こんにちは。路地と人のメンバーのひとり、言水ヘリオです。
2010年夏、仙台へ移り住み、仙台の文化を紹介する無料配布の冊子をつくっておりました。
2011年の春間近、その冊子を発行して、東京に戻ってくる予定でしたが、
地震の影響で冊子の発行は見送られました。
印刷・製本直前まで進んだ仕事でしたので、
なんとか発行することができないかと相談を続け、
出版社から書籍として発行できることとなりました。

そしてようやくこの間の10月末、その冊子、『せんだいノート』が書店に並びました。

仙台には結局約1年間住み、今は東京に戻って生活をしています。
発行に際し、東京でお披露目の会のようなことができないかという気持ちが頭の片隅にあり、
「路地と人」で『せんだいノート』の会をやろうと思い立ちました。

本の中に出てくるもののいくつかが手元にありますので、ご覧いただけるようにしておきます。
もう手にとってくださった方、これからの方、
聞きたいことがある、話したいことがある、
そんなみなさん、どうぞお越しください。

当日は『せんだいノート』の販売もおこないます。
飲み物なども用意してますので、
くつろいでお過ごしいただければ嬉しく思います。


せんだいノートの会「わんわんのさんすういちにいちに」
日時●2011年12月12日(月)昼12時〜夜12時
会場●路地と人 東京都千代田区神田神保町1-14英光ビル2階 電話は言水の携帯(090-9953-8770)までどうぞ。

当日お会いできますこと楽しみにしております!


『せんだいノート ミュージアムって何だろう?』

[目次]
きりこ─宮城県本吉郡南三陸町で起こった物語
シジュウカラガンを放つ〜エカルマ島から
天文台の小石川さんに教わる夜の遊びかた
ノンちゃん牧場のいま
仙台伝統白菜のわ!
植物のおはなしするからね 氷河期の森を、担当学芸員と歩く
釜神様はどこにいる?
街頭紙芝居はどこへ─昔、いま、そしてこれから
草笛吹いて
雨の日の動物園
にぎやか科学館 ひっそり科学館
「わかくさ」号奮闘記─移動図書館がやってきた
図録、愉し哉。〜仙台市歴史民俗資料館の図録一覧〜
糸井貫二 一期一会
本でつながる街に暮らす。
縄文針で釣る、海のおさかな

[付録]
東北ミュージアム一覧(東北6県910施設)
東北6県ミュージアム施設分布地図

監修/仙台市教育委員会
編者/仙台・宮城ミュージアムアライアンス(SMMA)
発行/仙台市市民文化事業団
発売/三樹書房
144ページ並製、B5判
定価/1470円(税込)

全国の書店にて発売中です!

○三樹書房のHPで一部内容が見られます○
http://www.mikipress.com/books/2011/10/post-210.html

○毎日新聞の記事から○
http://mainichi.jp/photo/archive/news/2011/11/07/20111107k0000e040035000c.html

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by rojitohito | 2011-12-08 13:11 | 2011年終了イベント | Comments(0)
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日時:2011年12月5日(土) 15時から20時まで

路地と人を1日限定のコピーセンターにする試みの第二回。
大きなコピー機と何かを作りたいあなたが主役のイベントです。
ご自分の作品など、コピー機を使いたいものをご持参下さい。こちらは大きな白黒コピー機と作業のための椅子と机、あと飲物等をご用意いたします。

じっくり腰を据えて作業したい方も、お喋りしながら作業したい方も、コピーをとらない方も大歓迎です。
みなさまのお越しをお待ちしております。

※ コピー(A4,A3)は白黒のみです。1枚10円がかかります。
※作品制作に必要な道具(カッター、はさみ、ペンなど)は持参してください。
※作業中に出たゴミは可能な範囲でお持ち帰りいただけると嬉しいです。
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by rojitohito | 2011-12-02 08:24 | Comments(0)

JR水道橋駅のうら路地にある古い建物の2階で展示や催しを行う「路地と人」のサイトです


by rojitohito