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Botanical mind/Hisako Kawakami

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Botanical mind
“We Have Been This Way Forever.”
Hisako Kawakami

Date:
2017.7.22(Sat)&23(Sun)
open 12:00 〜 close 21:00
Birthday party 23th(Sun)18:00〜
(watermelon,alcohol,etc...)
Well come all people!!



友達と飲んでる時に、「ねぇ、ほんとに(せんそう)って起きるかな?」と聞かれた。いつも無邪気でかわいい女の子にふいにそう言われ、思わず笑った。ショックだったのを覚えている。これまでは写真を熱心に撮っていたけれど、なんだか行き詰まりを感じて休憩しようと思い、ドローイングを描きはじめた。話は変わるけれど、この展示の日はわたしの誕生日で、25歳になる。これが四半世紀というやつだ。人生のほとんど全てを東京で過ごしている。田舎がない。街路樹のプラタナス、隣家の鉢植え、野良猫やネズミ、それを自然のようだと思っている。ジブリで描かれるような原風景が心にない。産業道路を見ると安心する。でも、たまに都内で大きな木を見ると、昔馴染みにあったような懐かしさを感じる。「昔、私たちも元をたどれば木や植物だったね。」それはもう戻らない日々のことを言っている。「「ねぇ、ほんとにミサイル落ちてきたらどうする?」」私たちはもう葉っぱや木や街路樹や野良猫やネズミには戻れない。(チンパンジーにもゴリラにも、だ。)けれど、ここ(東京や、もっと人が多くてざわざわした、危ないが魅力もあるような)で生きていくにはプラタナスの気持ちを借りたり、野良猫になったり、犬みたいに吠えたり、人間を離れた方がいいこともある。ミサイルが落ちること、たたかうこと、そういうことを一回放棄して、街のエアポケットに忍び込む。ちゃんと逃げ、やすむ、忍び足で前に進む。その先にはちゃんと続きがある。「ねぇ、ほんとに(せんそう)って起きるかな?」あの時こんな風に、彼女にちゃんと答えられてたっけ。



by rojitohito | 2017-07-22 00:00 | 2017年終了イベント

JR水道橋駅のうら路地にある古い建物の2階で展示や催しを行う「路地と人」のサイトです


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