鶴崎正良 個展「絵/詩/小説」


こちらの催しは終了しました。ありがとうございました。


家の前を川が流れている。
福岡県柳川市三橋町を流れるこの川は沖端川といい、
村人には、「しおかわ」という名で呼ばれて来た。

この地で生まれ育った私の父、正良は、
高校の美術教師をする傍ら、
黙々と一人で絵を描き続けて来た。
その絵には、川の傍に続く土手、静物、
人形などがモチーフとして登場する。

10年程前、父は思い立ったように沢山の詩を書き、
自ら本に纏め上げた。
ペンネームは「しおかわ民」。
しおかわと、正良の父、民夫からとられている。

鶴崎正良初の東京での個展となる今展覧会は、
絵の展示に加え、合わせて制作された、しおかわ民詩集『回想譚』、
小説『幼年時代』から構成される。

近過ぎてよくぶつかり、
今まであまり見ようともして来なかった
父を見る、という行為からは、
しおかわの傍らで今日も表現を続ける
一人の人間の営みがあらわれて来る。

(観察と編集/鶴崎いづみ)


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「曲がる土手」2014 油彩/カンヴァス 1,939×1,303mm


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鶴崎正良 個展「絵/詩/小説」

会期:2016年1月11日〜1月30日
時間:月木金/18時〜21時
   土日祝/13時〜20時 
   (火水休み)

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鶴崎正良
1950年福岡県柳川市三橋町生まれ。佐賀大学教育学部特設美術科卒業。
生家にアトリエを構え、高校の美術教師をする傍ら、油絵を描き続ける。
主な受賞に、1981年、西日本美術展優秀賞受賞。1997年、谷尾美術館大賞受賞。
グループ展・個展、数回。現在無所属。
最近では、しおかわ民として詩や小説の制作もおこなう。

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会期中イベントあり 

1月11日
〈オープニングイベント「朗読室 〜[a:]からはじめる〜 1」〉 
企画:ことばのこえの企画
ゲスト:しおかわ民
18時〜20時/参加料:500円(口直し付き、途中入退出自由
既にある誰かのつくったことば
いま生まれている自分のことば
声にしたいことばを持っておこしください。
聴きたいだけの方も歓迎致します。
詳細は、リンク参照。

1月24日
〈冊子『ある』座談会 絵からみる体癖〉
話し手:川﨑智子(と整体) 
13時〜15時/参加料 :1000円
「体癖」とは、野口整体の創始者、野口晴哉により纏められた、身体の重心の偏り・腰椎のゆがみなどからくる人間の感受性の癖を表す概念で、12種類に分類される。今回は、描かれた絵から、描いた人の体癖を観察していきます。自分で描いた絵、気になる絵など持参可能です。
ある』(「観察と編集」発行)は、あることに耳を澄まし、認知していくことを目的とした対話冊子です。ここで話し合われたことは、この後冊子として形になり、発行されます。

川﨑智子
1970年5月5日宮崎県生。不調をきっかけに出会った野口整体により体の全感覚が一致した自覚が生まれ、元気で丈夫に、自由になる。気を独学。2005年より整体活動開始。整体指導者として、「と整体を主宰。



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 薔薇を捧ぐ

「私試験のある日はパンツはいてないのよ」
おきゃんな瑞瑞しい美貌な女の虹の架け橋は
巨大なアーチの光芒を放ち
大空から紫色のトランクスをはいたボクサーが
パッヘルベルのカノンのリズムに乗って
七色の落下傘でゆっくりとおりてくる
あの男チャンプかしら
バラの花束を胸に抱いてあなたにあげる
蓮華の中の白骨 飛行機雲のはかなさ
化粧をおとして沐浴すれば
マリア マーガレットの清らかな響
ジャスミンの香りが目にしみてそして
ほらそこに
蛇使いの鼾が

(しおかわ民 詩集『回想譚』より)


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「doll」1984 油彩/カンヴァス 334×242mm

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「青い机の静物」1995 油彩/カンヴァス 1,621×1,303mm


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企画:観察と編集
観察と編集とは、鶴崎いづみによる観察と編集を基礎とする試み。主に出版などをおこなう。



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by rojitohito | 2016-01-11 00:00 | 2016年終了イベント | Comments(0)

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